湿布薬には、その目的によって、大きく分けて次の3タイプがあります。冷湿布と温湿布の違いは、このページでも解説していますが、市販の湿布薬を購入する際には、その時の症状に応じて選んでいきます。
冷湿布 | 患部を冷やす作用があるため、捻挫や打撲など炎症のある患部に適しています。 |
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温湿布 | トウガラシエキス等を配合しており、患部を温める作用があります。血行不良による肩こり・腰痛などに。 |
経皮鎮痛消炎テープ | 鎮痛剤が配合されているため、痛みや炎症の強い患部に使用します。(年齢制限あり) |
また、冷湿布や温湿布では主に「パップ剤」と呼ばれる、水分を多く含んだ湿布が多く、経皮鎮痛消炎テープでは、水分をほとんど含まない「プラスター剤」が多く販売されています。価格で見ると、パップ剤の方が比較的安価で購入できますが、ジクロフェナクナトリウムやフェルビナクなどの消炎鎮痛成分を含む商品は、パップ剤でも少し割高になる場合があります。
パップ剤
白い色をした湿布薬で、水分を多く含んでいるタイプの湿布をパップ剤といいます。配合されている成分によっては、白色ではなく黄色の商品もあります。温湿布と冷湿布の両方に、パップ剤があり、湿布薬独特の匂いがあるのが特徴で、ハガキ大くらいの大木さのものが主流です。
冷湿布は、湿布に含まれる水分が蒸発しながら、患部の熱を取ってくれるため、腫れが強いなどの急性期の症状に適しています。
温湿布も、貼る時はヒヤッと冷たい感触がありますが、トウガラシエキスなどが次第に効いてくるため、じんわりと温かくなるのが分かります。デメリットとしては、粘着力が弱く、はがれやすいため、テープ等で固定する必要がある点です。
パップ剤にも、インドメタシンやフェルビナク、ジクロフェナクナトリウム等の消炎鎮痛成分が配合された製品があります。