もっとも自覚しやすいのは排尿痛と残尿感
『あれ?もしかして膀胱炎?』と思う症状でもっとも多いのは、排尿痛と残尿感ではないかと思います。
排尿痛とは、文字通りおしっこを出す時に出る痛みで、ツーンと刺すような痛み・ヒリヒリと熱感を伴う痛み、しみるような痛みですが、悪化すると排尿時以外でも痛みが続くケースもあります。
また、おしっこをしても「まだ残っている」と感じてスッキリしなかったり、トイレに行ったのにまたすぐに行きたくなるなど、残尿感も代表的な症状ですね。
1日に10回以上トイレに行くなど、排尿の回数が増える傾向があります。
この残尿感が嫌で、水分を摂るのを控えてしまう方もいらっしゃるのですが、これが膀胱炎を悪化させてしまう要因になることもあるようです。
一般的に、急性の膀胱炎の場合はトイレの回数が増える傾向がありますが、慢性化すると逆におしっこの回数が減ることもあり、むくみなどの症状が出ることもあります。
慢性化すると腎臓への負担も大きくなりますから、きちんと病院で治療を受けることが大事ですね。
おしっこの色にも変化が
排尿痛や残尿感と合わせて、よく言われる症状が尿のにごり。
通常、おしっこは薄い黄色で透明な液体ですが、膀胱炎が進行してくると、白く濁ってきたり、場合によっては血液が混ざることもあります。
ちなみに、病院で使用されている検尿コップには、底の部分に写真のような三重丸がいくつもプリントされていますね。
おしっこに濁りがなければ、この三十丸がくっきりと見えます。
つまり、おしっこに濁りがあるかどうかを見やすくするために、この三重丸があるんですね。
悪化すると入院が必要になるケースも
膀胱炎を何度も繰り返していたり、症状が出ているのに放置していたりすると、腎盂腎炎などになってしまうことも珍しくありません。
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膀胱炎が悪化すると、菌が逆流して腎臓へ達してしまい、それが原因で起こるのが腎盂腎炎です。 高熱や全身の震え、寒気などが急激に起こり、背中(左右の腎臓のあたり)に激痛が出ます。 腎盂腎炎から敗血症などの重篤な状態に陥ることもあるため、入院して集中的に治療する必要があります。 |