急性の鼻炎やアレルギー性鼻炎では、鼻腔内の粘膜が腫れることで、鼻水やくしゃみやが出るようになります。鼻腔内の粘膜には、たくさんの毛細血管が通っていため、その毛細血管が拡張すると粘膜の腫れが起こります。鼻の中の粘膜が腫れることによって、鼻の通りが悪くなる。これが『鼻づまり』です。
一方、風邪をひいた時の鼻づまりでは、風邪をひいたことによって体力や免疫力が落ちるため、細菌に感染しやすくなります。急性鼻炎やアレルギー性鼻炎では、透明の鼻水がでることがほとんどですが、風邪が進行してくると、黄色い鼻水が出るようになりますね。
鼻の奥には、大小いくつかの骨の空洞があり、これを副鼻腔といいますが、この副鼻腔に粘度の高い鼻水が溜まることで起こる鼻づまりもあります。こうなってくると、黄色というよりは緑色に近い鼻水が出ることもありますね。このように、一口に「鼻づまり」といっても、さまざまな原因があり、それぞれ対処法が異なります。
一般的に、風邪やアレルギー性鼻炎などの場合は、市販薬で症状を緩和させることは可能ですが、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)は、対応できる市販薬が限られているため、耳鼻科への受診をお勧めします。
鼻づまりに関するコンテンツいろいろ
ドラッグストアの店頭で多い、鼻づまりに関するご相談についてまとめてみました。ドラッグストアなどで販売されている市販の鼻炎薬の多くは、抗ヒスタミン剤という成分を含んでいるため、服用すると眠くなったり口が渇きやすくなるなどの副作用があります。
眠くなりにくいタイプの抗アレルギー成分が主成分になっている商品もいくつか発売されています。それらは花粉症などの季節性の鼻炎に効果が高いとされていますが、風邪による鼻炎症状にはあまり適していません。このように、鼻炎薬にもさまざまなタイプの商品がありますので、購入する際には店頭でご相談くださいね。