
商品によって適した症状が違ってきますので、成分を見てお薬を選んだ方が良いのですが、専門的なお薬の知識を習得するのは難しく、やはりお店で専門家の方々に相談してから購入するのが一番ではないかと思います。
また、高血圧症や糖尿病、心臓病などの基礎疾患をお持ちの方は、市販の風邪薬が持病や服用中のお薬の作用に影響を与えることがあります。医師の治療を受けている方は、かかりつけの医師や薬剤師に相談の上、服用しましょう。
複数の成分が入っているのが総合風邪薬

風邪薬に必ず入っているのが、アセトアミノフェンやイブプロフェンといった解熱鎮痛成分。それ以外の成分については、製品によって異なりますので、下記の成分がすべて配合されているとは限りません。
解熱鎮痛成分
熱や痛みを鎮めます。成分によっては15歳未満は服用できないものもあります。
非ピリン系 | |
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ピリン系 |
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中枢性鎮咳成分
ほとんどの風邪薬には咳止め成分が配合されています。せき止め成分は大きく分けて下記の2つの種類があります。
麻薬性鎮咳成分 |
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非麻薬性鎮咳成分 |
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気管支拡張成分
交感神経に作用して、気管支を拡張させて呼吸を楽にします。
※すべての風邪薬に配合されているわけではありません。(妊婦さんや授乳中の方は服用を避けた方が良いとされています)
気管支拡張成分 |
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去痰成分
しつこい咳を引き起こす痰を排泄します。痰が絡む咳が出る人は、去痰成分が配合された風邪薬を選ぶと良いです。去痰成分を配合していない風邪薬も多いので、店頭でご相談ください。
去痰成分 |
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抗炎症成分
主に、のどの痛みや腫れを緩和させる目的で配合されています。喉の痛みの強い風邪の場合は、これらの成分が配合された製品を選ぶと良いでしょう。
抗炎症成分 |
【注意事項】 ・トラネキサム酸 |
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抗ヒスタミン成分
鼻炎薬などにも配合されている、主にアレルギーによる症状を鎮める成分です。
鼻水やくしゃみ以外にも、アレルギー性の咳を鎮める作用もあります。
ほとんどの総合風邪薬に配合されていますが、排尿困難や前立腺疾患、緑内障などの持病のある方は、持病を悪化させることがありますので、服用する前に医師や薬剤師にご相談ください。
抗ヒスタミン成分 |
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生薬
有効成分はグリチルリチン酸。喉の痛みや咳を和らげます。 | |
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キキョウ・セネガ | 気道の粘液の分泌を増やして、痰を薄めて出しやすくします。 |
キョウニン | 咳中枢の興奮を鎮めて、咳を抑えます。 |
ニンジン | 咳による体力の消耗を防ぎます。 |
ナンテンジツ | 喉の痛みや炎症を抑え、咳を鎮めます。 |
その他の成分
カフェイン | 頭痛を和らげたり、鎮痛成分の働きを助けます。 |
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ビタミン成分 | 風邪で消耗しやすいビタミンを補うことで、回復を助けます。 ※ビタミンB1、B2、B6、ビタミンCなど。 |