ドラッグストアなどで市販されている『しもやけの飲み薬』の中で代表的な製品です。しもやけの原因となる血行障害を改善してくれるお薬でもあります。しもやけが起こる要因として冷えによる血行不良があると言われていますので、その要因を解消する目的となっています。
ですから、直接「しもやけ」を治療するというよりは、体質を改善していくような目的で使用します。血行不良を改善してくれる医薬品として代表的なものにビタミンEがありまね。しもやけの他に肩こりや腰痛、眼精疲労、月経困難症などの付随する症状がある人は、一度試してみても良いかと思います。しもやけの改善を目的に使用される場合は、患部への塗り薬との併用をお勧めします。
ユベラックスα2(エーザイ)
|
![]() |
---|---|
ユベラックス300(エーザイ)
|
|
ネーブルファイン(エスエス製薬)
|
![]() |
ベルクリーン錠(クラシエ薬品)
|
![]() |
血行不良は万病の元
血行不良や冷えは、しもやけだけではなく肩こりや手足のしびれ、痔、頭痛など、さまざまな症状の原因になります。ストレッチやウォーキングといった軽い運動は、血行を促進してくれますので、運動の習慣を身につけることも大事ですね。
血管は拡張したり収縮したりしながら体温を調節しています。それによって血圧も上がったり下がったりすることもあるため、温度差の激しい環境は体に良くありません。特に冬場は気をつけましょう。
女性の場合は、ビタミンEが女性ホルモンを整えてくれたり、生理前の不快な症状(生理前症候群・PMS)や更年期の諸症状を緩和してくれる効果もありますので、気になる症状がある方はドラッグストアで相談してみてください。
注意点としては、ビタミンEを服用し始めると、生理時の出血が多くなることがあります。通常は1ヵ月ほどで落ち着いていきますが、出血量が多い状態が続いたりふらつきなどが現れる場合は服用をやめて医師や薬剤師・登録販売者にご相談くださいね。
薬に頼りすぎないことも大事。
塗り薬や飲み薬を使用して患部の辛い症状を鎮めることも大事ですが、体を冷やさない・血行を妨げないような工夫もしていきましょう。もっとも大事なのは、やはり「食事」です。冬場に冷たいアイスクリームやかき氷を食べすぎる人は少ないと思いますが、冷たい食事は体の内部の熱を奪ってしまいますから、できるだけ避けましょう。
また、ショウガやトウガラシなどの香辛料は、食べると体がホカホカして温まる感じがしますが、皮膚に炎症がある場合はそれが刺激となって患部の痒みが増すこともあります。消化が良くて刺激の少ない食事を摂るように心がけましょう。