主に風邪のひきはじめに多い症状ですが、背中がゾクゾクするような寒気と熱、頭痛といった症状が強く出ることがありますね。
どちらかというと冬場の風邪に多い症状かもしれませんが、夏場でもクーラーで体が冷えた時などにも、ゾクゾクする寒気で始まる風邪というのは結構多いかもしれません。
熱や寒気、痛みなどの症状に特化した総合風邪薬には、鎮痛効果の高いイブプロフェンが配合されていることが多く、また、葛根湯エキスなど体を温める漢方薬が配合されている商品も多いですね。
その他にも、解熱効果のある地竜(ジリュウ)や桂皮(ケイヒ)などの生薬を配合していたり、発熱した時に消耗しやすいビタミン成分を配合したものなど、商品によってそれぞれ特性があります。
基本的に、熱に効果がある成分は痛みにも効果があるので、頭痛、喉の痛みや関節の痛みがある場合にも有効です。
発熱時は水分補給をしっかりと
風邪のひきはじめに背中がゾクゾクして寒気がするのは、体温を上げようとする私たちの体の防御反応で、この時普通は汗は出ません(汗が出ると体温が下がってしまうので)。
体温を上げてウィルスや細菌を退治しようとしているわけですから、むやみに解熱剤を飲まない方が良いという意見もありますが、高熱が続くと体力を非常に消耗します。
頭痛などの痛みが強かったり、高熱が辛い時は、我慢せずにお薬に頼るのもアリだと私は思います。特に、体力のない高齢者や小さなお子さんは、高熱が続くことでダメージも大きいです。体内の水分を失って脱水症状を起こすこともありますから、水分補給もしっかり行いましょう。熱や痛みのある風邪に効く代表的な製品
ファミリーで飲めるタイプ(商品によって使用できる年齢が違います)
お子さんも飲める製品では、解熱鎮痛成分は「アセトアミノフェン」です。お子さんで高熱が続く場合は、病院の受診を最優先にし、どうしてもやむを得ない時にのみ市販薬を使用するようにしてください。
新エスタック顆粒
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カイゲン感冒カリュー
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カイゲン感冒カプセル「プラス」
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新ルルAゴールドDX錠
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パブロンSゴールドW微粒
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15歳以上(大人専用)の商品
ベンザブロックIPプラス(カプレット)
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エスタックイブFT
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パブロンN
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ストナアイビージェル
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かかりはじめの寒気に効く漢方薬
風邪のひき始めの寒気や熱に効果のある漢方薬。ただし、これらの漢方薬は体力がある人向けの処方になっていて、虚弱体質や胃腸の弱い人には適していません。
また、葛根湯は高熱が出る前のゾクゾクと寒気がする時で、まだ汗は出ていない時に飲む漢方薬ですので、すでに熱が上がりきって汗が出ている時には服用しないでください。
それから、風邪の初期で、寒気はあるんだけど、熱が上がりきる前にじんわり汗が出てしまっている場合は、葛根湯は適していません。汗が出てしまう人は桂枝湯を選択すると良いでしょう。桂枝湯は体力がやや虚弱な方向けの処方になっています。
カコナール(葛根湯)
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カコナール 葛根湯顆粒(満量処方)
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桂枝湯(ツムラ)
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