頭痛には大きく分けて二つの種類があります。
症候性頭痛
脳血管障害や髄膜炎、くも膜下出血、脳腫瘍など、頭部に何らかの疾患(病気)があって起こる頭痛。
緊急性のある頭痛で、放置しておくと命に関わるものです。
出来るだけ早く医療機関を受診することが求められます。
機能性頭痛
脳には特に悪いところがなく、脳の血管や周囲の筋肉の異常が原因で頭痛が起きる頭痛です。
片頭痛
片頭痛(偏頭痛とも書きます)はこの機能性頭痛で、主に頭の血管の拡張により神経が刺激されて起こります。
女性や若い人に多く、小学生などの子供にもよく見られます。
遺伝的な要素も大きいようで、家族に片頭痛持ちの人がいるという場合、発症する率が少し高くなるようです。
緊張性頭痛
もう一つ、機能性頭痛の代表的なものとして緊張性頭痛(疲労性頭痛)がありますが、これは長時間パソコンを使用したり車の運転をしたり、筋肉へのストレスが長く続いたことにより筋肉が緊張し、血行不良に陥ったり疲労が蓄積することにより発症します。
また、姿勢の悪さや枕の高さが合っていない、筋肉量が少ないなど、その人の体格や生活環境が影響を与えていることも。
?![]() 血管が拡張することによって起こる片頭痛と、血管の収縮による血行不良が原因となって起こる緊張性頭痛。 まったく逆のタイプの頭痛なのに、中にはこの二つの頭痛を同時に(または交互に)発症してしまう人もいます。 |