子どもが飲める下痢止め薬について、その種類と注意点について解説しています。今のところ、市販の下痢止め薬で、3歳未満の小児が服用できる商品は非常に少ないです。
乳幼児は下痢の際に脱水症状を起こしやすく、慎重な対応が必要ですので、下痢が続く・熱や嘔吐を伴う・元気がないなど、いつもと違う様子が見られる場合は小児科を受診してください。
小児(こども)の下痢について
お子さんが下痢気味(もしくは便秘気味)ということで、ドラッグストアにお薬を買いに来られる親御さんが時々いらっしゃいます。
下痢は、何度かトイレに行ってウンチが出たら自然に治まった・・というのが一般的で、通常は1~2日ほどで治まるんですが、中には慢性的に下痢を起こすお子さんもいます。
お子さんは精神的な影響が体に出やすく、ストレスや緊張で下痢や便秘になるケースは珍しくありません。
また、乳児が離乳食で下痢便になることもよくありますし、普通の風邪などでもお腹がゆるくなりがちです。
そのほかにも、
- ウイルスや細菌による感染症
- 食品や薬剤(抗生物質など)に対するアレルギー反応
- クーラーや寝冷えなどによるお腹の冷え
など、下痢の原因はさまざまです。
下痢の時の食事と水分のページでも書きましたが、子供の下痢で一番気をつけなければならないのは脱水症状です。下痢をしていても、元気があって水分が摂れているならそれほど問題はないんですが、熱や嘔吐があったり、元気がなくぐったりしていたり、水分を飲もうとしない場合は、すぐに小児科を受診してください。
下痢で食欲がないからと、心配して栄養ドリンクを飲ませようとする親御さんもいらっしゃいますが、栄養ドリンクを飲むことで、逆にお腹に負担になることもありますので、イオン飲料などの水分を摂らせて様子をみましょう。
代表的な市販薬
子ども用下痢止め薬
大正下痢止め小児用(大正製薬)
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ストッパEX小中学生用(ライオン)
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ビオフェルミン止瀉薬(武田薬品)
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エクトール赤玉(第一三共ヘルスケア)
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