コンビニやドラッグストアで売られている禁煙グッズがありますね。代表的な商品に、昔から売られている「禁煙パイポ」などがありますが、その効果や安全性はどうなのでしょうか?
ニコレットなどの禁煙補助薬が市販される前は、こうした禁煙グッズを利用した人もいたと思います。ただ、医薬品のような効果があるわけではないので、禁煙パイポだけで禁煙するのは厳しいと思います。あくまでも「気晴らし」の要素が大きいように思いますね。
禁煙中の人達は、ニコチンからの離脱症状の他に、口寂しさが辛いとよくおっしゃいます。タバコを吸うのが長い間の習慣になっていた人は、咥える習慣が身に付いていることが多いんでしょうね。
禁煙中でなくても、たとえば普段からボールペンを口にくわえる癖がある人や、爪をかむ癖がある人などもいますね。口に何かを咥えるという行為は人によっては精神を安定させる効果あるようですし、それらはほぼ無意識にやっているでしょうから、イライラを落ち着かせるために禁煙パイポなどのグッズを利用するのは理に敵っているのかもしれません。
電子タバコの安全性に疑問
禁煙のためのお助けグッズとして、一時期人気のあった電子タバコですが、2015年5月に開かれた厚生労働省の専門委員会で発がん性がある可能性が示唆されました。報告によると、国内で流通する電子タバコ9つの銘柄のうち、4つの銘柄で発がん性物質が検出されたという検査結果が出ています。
実際のタバコのように、煙が出るので(実際には煙ではなく水蒸気ですが)タバコを吸っているような気分が味わえるとのことですが、検査された商品の中には微量のニコチンが含まれているものもあったという報告もあります。
そうなると、単なる口寂しさを解消するグッズではなく、新たなニコチン依存を生みかねない危険性がありますね。特に海外製の電子タバコには、タバコよりも有害な物質が含まれている可能性もあるとのことですので、気軽に手を出さない方が良さそうです。