乾皮症は、皮膚の表面がカサカサしていたり、白く粉が吹いていて、痒みが出てくるのが特徴的な症状ですが、さらに悪化してくると湿疹のような赤いブツブツが出始めて、皮脂欠乏性湿疹へと変化していくこともあります。
また、血行が良くなったり、体が温まると痒みが強くなる性質があるため、痒みで夜も眠れないという状態になってしまう人も少なくありません。
ステロイド剤との併用が必要になることも
乾燥による皮膚の痒みを改善してくれる塗り薬には、保湿成分と一緒に抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミンなど)が配合されている商品も多いですから、軽い痒みであれば治まるのですが、湿疹が出ていたり赤みが強い場合はステロイド入りの軟膏などを使わないと痒みが解消しないこともあります。
お風呂上りに保湿クリームを塗ってもらうのは必須ですが、特に症状が強く出ているところにはステロイドの軟膏を重ね塗りするなどしてもらうと、患部の治りは早くなると思います。ただ、症状が広範囲に渡る場合では自己判断でステロイドを使うのは、副作用の面で使うのを躊躇われますよね。
ステロイドの軟膏を塗る際の目安としては、1回に塗れるのは基本的に「手のひら2~3枚分」の広さと覚えておくと良いでしょう。それ以上の広範囲になる場合は、医師や薬剤師に相談してください。
掻き壊してジュクジュクになってしまったら
掻き壊して患部がジュクジュクになったり、出血や化膿がある場合は、ステロイド軟膏を塗ると悪化してしまうこともあります。そんな場合は抗生物質の軟膏がお勧めなのですが、痛みが強い・範囲が広い場合は、こちらも受診してください。