乾皮症(皮脂欠乏症)に効く市販の塗り薬に配合されている成分と、その効果。


乾皮症の塗り薬の成分と効果

こちらのページでもご紹介しているように、乾皮症の痒みを解消し、皮膚の保湿をしてくれるお薬がいくつか市販されています。下記の写真に写っているのは病院から処方される医療用の塗り薬ですが、これらは乾皮症だけでなく、保湿剤としてよく使用されているクリームです。

主成分はヘパリン類似物質といい、同じ成分の塗り薬が市販薬にもあります。その他にも、尿素を配合したクリームやローションが主流です。それぞれの成分の特徴や効果について簡単にまとめたいと思います。



尿素配合のクリームは若い人には不向き

乾皮症の塗り薬として販売されている市販薬は、大きく分けて尿素配合の商品とヘパリン類似物質配合の商品の2つがあります。下の表でも書いてあるように、尿素は保湿成分というよりも実際は角質軟化作用が優れているため、乾燥が進んで肌がガサガサに厚くなっている人に適しています。

ですから、お肌が柔らかい小児や若い人には少々刺激が強く、保湿剤として使用するのはあまりお勧めではありません。肘やかかと、膝などの角質が硬い部分に使用する分には良いのですが、かきむしって傷ついているような部位や顔に塗ると、かなりしみて痛いので、塗らないようにしましょう。



乾皮症の保湿と痒みに効く塗り薬はこちらでご紹介しています。


医薬品だから「使用上の注意」をよく読んで!

ローションや乳液タイプの塗り薬は、一見すると化粧品のようにも見えますが、れっきとした医薬品ですので、用法用量や使用方法などを添付文書できちんと読んでから使用しましょう。

製品によって、保湿成分のみの商品もあれば、痒み止め成分が配合されている製品もありますので、口コミや広告のキャッチコピーで選ぶのではなく自分の症状に合う商品を選ぶようにしてください。どれが良いか分からない時は店頭で相談してくださいね。



乾皮症(皮脂欠乏症)の塗り薬に入っている成分

高齢者の全身の痒みや乾燥には、尿素配合のローション(乳液)がお勧めです。市販の尿素配合の塗り薬の場合は、そのほかにジフェンヒドラミンなどの痒みを抑える成分が一緒に配合されているのが一般的です。

ヘパリン類似物質は値段は若干高めになりますが、刺激が少なく顔に塗ることもできるため、若い女性などに人気があります。現在市販されている商品に配合されている主な成分とその特徴を表にまとめてみました。

尿素
  • 保湿成分として配合されているが、実は本来の効果は硬くなった角質を軟化して、柔らかくすること。角質が厚くなり、ガサガサになった肌に効果的
  • 10%と20%の商品がある(20%の方が効果は高い)
  • べたつくのが難点。
  • 顔への使用は避ける。
ヘパリン類似物質
  • 弱ってしまったお肌のバリア機能や新陳代謝を高める作用がある。血行を良くしたり、炎症を抑える効果もあることから、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患に使用されることもある。
  • べたつきがなく、副作用も少ないため子供からお年寄りまで使用することができる。
  • 顔にも使用することができる(目の周りは避ける)。
ジフェンヒドラミン 抗ヒスタミン成分。患部の痒みを鎮めます。
クロタミトン 痒みを抑える成分。皮膚病薬に幅広く使われる成分です。
リドカイン 局所麻酔薬。患部の痒みをすばやく鎮めます。
グリチルレチン酸 生薬の甘草由来の成分。炎症を抑える効果があります。
ビタミンE 血行を促進する目的で配合。



お肌に合わない場合は使用をやめて

クロタミトンは熱感刺激(ヒリヒリする感じ)があるため、お肌の弱い人では痛みや違和感を感じることがあります。また、リドカインも同じで少々刺激が強いですから、小さなお子さんへの使用は避けた方が良いでしょう。

使用する人の年齢や体質などによって、適した商品が異なります。またクリームの使用感や匂いも人それぞれ好みがあると思いますので(商品によってそれぞれ違います)、まずは小さなサイズのものを購入して試してみてください。

乾皮症の塗り薬に配合されている成分の種類



白色ワセリンは保湿ではなく保護してくれる成分

ワセリンを乾燥予防に塗っている人も多いと思います。間違いではないのですが、実はワセリンには「薬効」はありません。洋服との摩擦や外気との接触から肌を守る目的で使用すると良いですね。

ワセリンは油性の基剤ですから、かなりべとつきますが、薄い膜のように皮膚を覆って、皮膚の水分が蒸発を防いでくれます。保湿剤と併用して使うと、より効果的です。