こちらのページでもご紹介しているように、乾皮症の痒みを解消し、皮膚の保湿をしてくれるお薬がいくつか市販されています。下記の写真に写っているのは病院から処方される医療用の塗り薬ですが、これらは乾皮症だけでなく、保湿剤としてよく使用されているクリームです。
主成分はヘパリン類似物質といい、同じ成分の塗り薬が市販薬にもあります。その他にも、尿素を配合したクリームやローションが主流です。それぞれの成分の特徴や効果について簡単にまとめたいと思います。
尿素配合のクリームは若い人には不向き
乾皮症の塗り薬として販売されている市販薬は、大きく分けて尿素配合の商品とヘパリン類似物質配合の商品の2つがあります。下の表でも書いてあるように、尿素は保湿成分というよりも実際は角質軟化作用が優れているため、乾燥が進んで肌がガサガサに厚くなっている人に適しています。
ですから、お肌が柔らかい小児や若い人には少々刺激が強く、保湿剤として使用するのはあまりお勧めではありません。肘やかかと、膝などの角質が硬い部分に使用する分には良いのですが、かきむしって傷ついているような部位や顔に塗ると、かなりしみて痛いので、塗らないようにしましょう。
医薬品だから「使用上の注意」をよく読んで!
ローションや乳液タイプの塗り薬は、一見すると化粧品のようにも見えますが、れっきとした医薬品ですので、用法用量や使用方法などを添付文書できちんと読んでから使用しましょう。
製品によって、保湿成分のみの商品もあれば、痒み止め成分が配合されている製品もありますので、口コミや広告のキャッチコピーで選ぶのではなく自分の症状に合う商品を選ぶようにしてください。どれが良いか分からない時は店頭で相談してくださいね。