鼻うがいは、鼻洗浄とも呼ばれていて、鼻の粘膜に付着したウイルスや細菌、ホコリなどの汚れを洗い流すことをいいます(鼻から洗浄液を注入して、口から出します)。鼻うがいのための洗浄液や洗浄器具は、ドラッグストアでも売られています。下記の小林製薬のハナノアがメジャーな商品かもしれませんね。
鼻うがいで気をつけること
鼻の病気・耳の病気がある場合
蓄膿症や中耳炎その他の病気で、現在耳鼻科に通院して治療を受けている人は、鼻うがいを行っても良いかどうか、主治医に相談してから行うようにしましょう。
耳鼻科の医師の中には、鼻うがいを推奨している医師もいるようですが、やはり人によってケースが異なると思いますので、最終的な判断は主治医にしてもらった方が安心です。
真水でやらない
プールで鼻に水が入った時、鼻の奥にツーンと痛みが走ったことはありませんか?その経験からも分かるように、真水で鼻うがいを行うと、非常に痛いんです。
鼻うがい専用の洗浄液は、生理食塩水(塩分濃度は0.9%)となっていて、私たちの体液と同じ塩分濃度になっています。そのため、痛みをほとんど感じることなく洗浄することができるんですね。
鼻の中に傷がある、違和感を感じる時
鼻の中に傷がある、鼻血が出る、鼻の奥に痛みや違和感を感じる時は、鼻うがいを避けましょう。また、風邪をひいて熱がある時、体調が悪い時など、特に咳がある時に鼻うがいをすると、咳によって洗浄液が気道に入ってしまうと危険ですので避けて下さい。
子どもやお年寄りの場合
鼻うがい用の市販の機器や洗浄液の場合、使用上の注意に『15歳未満のお子さんは使用しないように』という記載があります。
また、お年寄りや嚥下障害がある方(食べ物や飲み物を飲み込みにくい方)は、洗浄液が気管支や肺に入るおそれがあるので使用しないようにして下さい。