防風通聖散は痩せ薬?
『余分なお腹周りの脂肪を落とす』漢方薬として人気がある防風通聖散ですが、飲むだけで痩せるという魔法のようなお薬ではありません。
脂肪を燃やすためのサポートをしてくれるものではありますが、食事療法や運動も併用して行い、生活習慣を見直さなければ、防風通聖散の服用をやめた途端にすぐにリバウンドしてしまうでしょう。
肥満は生活習慣病
消費カロリーよりも摂取カロリーが多くなってしまうと、当然ですが余分なカロリーは脂肪となってカラダに蓄えられます。
肥満であること自体は病気ではありませんが、肥満は動脈硬化や糖尿病、高血圧、心臓病といったさまざまな病気を引き起こす原因になります。
肥満の原因となっている過食や運動不足を解消することが最善の方法です。
ちなみに、少し前までは『有酸素運動は20分以上続けないと脂肪が燃えない』という理論がさかんに言われていて、20分以上のウォーキングが良いとされてきましたが、最近の研究では短時間の運動でも脂肪燃焼効果があることが分かっています。
必ず20分以上!と力まずに、自分にできる範囲で軽い運動を継続することが、肥満解消へ繋がります。
中性脂肪とコレステロールの違い
血液中の脂質は、中性脂肪とコレステロールに分けることができます。
コレステロールは、体を構成する細胞やホルモン、神経などの原料となります。
コレステロールは何かと悪者のように扱われがちですが、実は私たちの体になくてはならないものなんですね。
一方の中性脂肪は、いわゆる『体脂肪』。体に蓄えられ、必要に応じてエネルギーとして使用されます。
皮下脂肪は一度ついてしまうとなかなか落ちにくいんですが、中性脂肪は運動をすると脂肪酸に分解されてエネルギーとして燃焼するため、運動を継続することによって、比較的簡単に減らすことができます。