日本人は欧米人に比べて、カルシウムの摂取量が不足しているというデータもあり、食事だけで摂るのは難しいのかもしれません。サプリメントや医薬品で足りない分を補うのも一つですが、カルシウムのサプリや医薬品は、人によって便秘になってしまうこともあり、自分の体質に合う商品を見つけるのもちょっと難しいのです。

カルシウムというと、牛乳などの乳製品に含まれている印象が強いかと思います。牛乳や乳製品にアレルギーのある人から、「カルシウムが摂れないから」という理由で医薬品のカルシウムを飲みたいと相談されることもありますが、緑黄色野菜や小魚、海藻、大豆などの他の食品にも意外に多く含まれています。
また、カルシウムは単体で摂るよりもマグネシウムやビタミンDと一緒に摂った方が吸収が良いことも分かっています。骨を丈夫にするには、日光を浴びることやウォーキングなどである程度体に負荷をかけることも大事ですから、カルシウムだけ摂ればいい・・というわけではないのです。
カルシウムは体の中でもっとも多いミネラル
また、体の筋肉や内臓の筋肉の収縮にも欠かせない物質の一つでもあります。体を自由自在に動かせるのもカルシウムが支えてくれているおかげなんですね。体内のイオンバランスが崩れないよう維持するなど、カルシウムが果たしている役割は非常に多いのです。
市販のカルシウム剤には、錠剤タイプと液体タイプがあります。牡蠣の貝殻などの天然由来のものを原料としているものや、吸収しやすいようにイオン化されているドリンク剤などがありますので、自分の体質やライフスタイルに合った商品を選ぶと良いと思います。
イオン化されたドリンク剤は、吸収される形にすでになっており、効率よく体に摂りいれることができるためお勧めですが、価格が若干高めです。しかし、便秘になりにくいなどのメリットもありますので、カルシウム剤ではどうしても便秘してしまうという人は、一度ドリンクタイプを試してみると良いかもしれません。
カルシウムを摂れる市販薬一覧
カタセ錠A(全薬工業)
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カタセ錠D3(武田薬品)
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カルカルシン(佐藤製薬)
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ワダカルシューム(ワダカルシューム製薬)
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MCカルシウム(ゼリア新薬)
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ゼリアカルシウム液(ゼリア新薬)
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カルシウムを無駄に消費しないために
また、精白糖も摂りすぎるとカルシウムを多く消費してしまいます。なんと、吸収したカルシウムの7割から8割近くが体外へ排泄されてしまうそうです。普段の食生活がいかに大事かが分かりますね。
カルシウムを摂らない方がいい人とは・・