病気や疲労・ストレスなどで抵抗力が低下した時にできる口内炎をアフタ性口内炎といい、一般的に「口内炎」とは、このアフタ性口内炎を指します。節の変わり目や風邪でダウンした後などに口内炎になった経験はありませんか?
しかし実は、アフタ性口内炎のほとんどは、その原因が解明されておらず、特効薬もないのが実情です。
こんな時に出来やすい
- 風邪で寝込んでいた、高熱が出た
- 疲れやストレスが溜まっている
- 睡眠不足
- 栄養不良(食欲不振、偏食など)
他にも、急いで食事したり、食事しながらおしゃべりをして、口の中を噛んでしまった経験のある人も多いと思います。このような時に、噛んだ傷から口内炎になってしまうこともあります。
下記の写真のように、粘膜が白っぽく変化した部分が直径約5mm以下の潰瘍を「アフタ」といいます。頬の裏や唇の裏側、歯ぐき、喉の入り口あたりなど、口腔内のあらゆる部位に発症します。
アフタ性口内炎の症状と対処法
比較的若い人に多いのが特徴
直径2mm~6mm程度の白い潰瘍が、頬や唇の裏側などにできます。稀に、数個が一度にできることもありますが、大抵は1個か2個というケースが多く、ほとんどは1週間~10日間ほどで自然に治ります。口腔内の清潔に保つことが大事ですが、頻繁にマウスウォッシュなどを使用するのも刺激になりますから、毎食後に歯みがきを行う程度で大丈夫だと思います。
お醤油や香辛料などの刺激のある食べ物がしみて痛かったり、話す時に口内炎が歯に当たって痛かったりすることもあります(痛くてハミガキが出来ない人も)。酸味や辛みの強い食べ物は避けた方がいいですね。アフタ性口内炎は、子どもや若い人達に比較的多いのが特徴です。お子さんが食事を嫌がるようになって、お母さんが口内炎に気付くこともあるようです。
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ウィルス性や細菌性の口内炎である可能性もあるため、食事やミルクの時にぐずる・熱が出ている時などは特に早めに小児科を受診してくださいね。 |
アフタ性口内炎の対処法
抵抗力が低下して起こることが多いため、睡眠や休養をしっかり取り、食生活が乱れている場合は見直しをしてみましょう。
ビタミンB2、B6が不足すると口内炎が起こりやすいと言われているため、それらが配合されたビタミン剤などを摂るのもお勧めです。痛みが強くて食事に支障が出る場合は、市販の塗り薬を試してみても良いかもしれません。
「口の中に軟膏?!」と、ちょっと気持ち悪く思われるかもしれませんが、口内炎用の軟膏剤は、一般的な軟膏とは少し違って、患部で固まってピッタリと密着するように出来ています。
食べ物の刺激などから患部を守ってくれるため、痛みや不快感が和らぐのです。
ただ、患部に唾液がいっぱい付着してると軟膏がピッタリとくっつかないので、塗る前に軽く唾液を拭き取るのがコツです。
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稀にではありますが、ベーチェット病などの難病や悪性腫瘍であるケースもあります。 また、服用中の医薬品の副作用によって口内炎が出来ることもありますので、「おかしいな」と感じたら主治医に相談するようにしましょう。 |