喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギーを引き起こすダニに、ヒョウダニ(チリダニ科に属しています)がいます。ヒョウダニは、人間のアカや抜け落ちた髪の毛などをえさにして1年中増え続けています。
6~7月に増殖し8~9月に死ダニが増えるため、秋に喘息の発作を起こす患者さんが増える原因の一つと考えられています。
ヒョウダニは、ツメダニやイエダニのように人を刺さないため、存在に気づきにくいのですが、ホコリの中などに生息するため、どの家庭にも必ずいると考えた方が良いでしょう。
ヒョウダニの死骸を含むホコリが喘息の要因に
ヒョウダニ
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家屋内にいるダニの約8割を占めるといわれているヒョウダニは、ヒトを刺したり、血を吸ったりすることはありませんが、その死骸や糞がアレルギー性疾患を引き起こす要因になるといわれています。
湿度の高い場所を好むため、部屋の湿度をコントロールしたり、室内を常に清掃して、エサとなるフケや垢を取り除くことが大切です。
寝具の清掃が最も大事
よくお盆やお正月の帰省先で喘息発作を起こされるお子さんがいますが、普段使っていない布団が原因と思われる場合があります。ダニを減らすには、まず寝具の清掃から始めましょう!
天日に干すよりも、掃除機で吸い取る方が、ダニ駆除に効果があることが分かっています。
普通の掃除機で十分ですから、お布団にこまめに掃除機をかけましょう。
じゅうたんやぬいぐるみも同じ
じゅうたんはなるべく使用しない方がいいのですが、寝具と同じように、こまめに掃除機をかけることで清潔に保つことは可能です。
子供が頻繁に抱っこしたりするぬいぐるみは、丸洗いできるものは洗い、洗えないものは掃除機でホコリを吸い取ってください。