アセトアミノフェンのみが配合された市販薬といえば、このタイレノールです。
元々はアメリカで発売されたお薬で、現在では世界46カ国で販売されています。
アセトアミノフェンは、日本では医療用の解鎮痛剤として広く使用されていて、現在も内科や小児科で「発熱時」に頻繁に処方されている成分です。
タイレノールの効能効果
■頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛
■悪寒・発熱時の解熱
消炎効果は少し弱いため、炎症や腫れを伴う痛みには若干不向き。
タイレノールの特徴
タイレノールは、主に脳(中枢神経)に作用して熱と痛みを鎮めます。アスピリンやイブプロフェンなどの鎮痛成分とは違い、プロスタグランジンの生成にあまり影響を与えないため、胃への刺激が少なく、空腹時でも服用が可能。眠くなる成分も入っていません。
タイレノールの副作用と服用する時に注意すること
タイレノールは空腹時でも服用できるほど胃に優しいお薬なのですが、胃の弱い方やムカつきや胃の痛みがある場合には食後に服用した方が安心です。
アセトアミノフェンは、産婦人科で妊婦さんにも処方されるなど、他の鎮痛剤に比べて副作用が少なく、安心して飲める成分なのですが、腎臓病や肝臓病などの基礎疾患のある方が服用すると持病が悪化することもあるため、通院中の方は服用する前に主治医に相談しましょう。
通常、アセトアミノフェンは小児も服用できるのですが、タイレノールは「大人用」の成分量になっているため15歳未満の小児は服用できません。錠剤を半分に割って飲ませるようなこともしてはいけません。小児の解熱鎮痛には小児用バファリンをご使用ください。小児用バファリンは、シロップ剤、錠剤、チュアブルの3種類があり、どれも成分はタイレノールと同じアセトアミノフェンです。