医療用の薬剤を市販薬に転用した、いわゆるスイッチOTCの一つです。イブプロフェンも、アスピリン同様にプロスタグランジン(痛みを知らせてくれる物質)の産生を抑制します。
もともと医療用医薬品の成分ですから、他の薬剤より比較的強い解熱作用、鎮痛作用を期待できます。また、他の痛み止め・解熱成分よりも抗炎症作用の強い点が特徴です。さらに、他の成分よりも早く効きます。
抗炎症作用が強いですから、腫れを伴う痛み(捻挫や打撲、歯痛、関節の痛みなど)に良く効きますし、生理痛や頭痛にも素早く効果を発揮します。ただ、15歳未満の小児は服用することができませんので、ご注意ください。
イブプロフェンは副作用の少ない成分ですが、まれに発疹やかゆみなどの皮膚症状、頭痛やめまいといった神経症状、ぜんそくなどを招くことがあります。喘息は結構大変な病気ですから、喘息を持っている人、喘息気味だなと感じている人は、この成分が含まれていない市販薬を選んだ方が良いです。