片頭痛が起こる時に吐き気を伴うという人は結構いらっしゃいます。
片頭痛は吐き気を伴う非常にツライ頭痛なのです。
この『吐き気』は緊張性頭痛の場合にはあまり見られないため、頭痛が緊張性頭痛か片頭痛かを見極める際に、『吐き気があるかどうか』は重要なポイントになります。
片頭痛に吐き気を伴うのは、脳の視床下部というところの障害が原因と言われていますが、諸説があり、どの説が正しいのかについてはまだよく分っていません。
また、片頭痛の発症時には胃腸機能の低下や蠕動運動の異常を伴うことがあり、これらも吐き気を催す要因だと言われています。
片頭痛が起こるたびに吐き気を催す場合は、市販薬で様子を見るのではなく、専門医を受診してくださいね。
なぜ吐き気がおこるのか?
極度の緊張や不安感が強い時などに、思わず吐きそうになった経験をお持ちの方は多いと思います。
食中毒や胃腸障害がなくても、強い不快感によって吐き気を催すことは誰にでもありますよね。
片頭痛は、拡張した血管やその周囲の炎症によって神経が刺激されて吐き気を発症させていると考えられていますが、激しい痛みによる強い不快感も吐き気を引き起こす理由の一つと考えられています。
吐き気は予防できるのか?
頭痛が起きる前の予兆の段階から吐き気を催す人もいますが、その段階で『ナウゼリン(医療用医薬品)』などの吐き気止めのお薬を服用すると、片頭痛の発症を抑えられることがあります。
病院では片頭痛の予防薬を処方してくれることがありますので、予兆が現れたらすぐにお薬を飲むなど、医師の指示に従うことで、吐き気を予防することは可能かと思います。
吐き気や胃痛が続いたら
鎮痛剤を飲むことで胃が荒れてしまうことがあり、そのために吐き気や胃痛が起きることもあります。
日頃から、鎮痛剤を飲みすぎないようにしましょう。
服用する場合は、胃へ負担をかけないよう必ず食後に飲んでください。
片頭痛によって吐き気が起きることもありますが、痛み止めの副作用によってムカムカが起きていることも考えられるため、症状が続く時は医師や薬剤師に相談することをお勧めします。