よどがわ内科クリニックの院内を完全撮影&痔についてのお話し


よどがわ内科クリニックにて、痔について、あるいはジオン注射療法について伺った

大阪・阪急線の十三駅前にある「よどがわ内科クリニック」に行ってきました

当サイトの人気コンテンツに、全国・女医さんのいる肛門科一覧ページがあります。そのページの更新作業の時にメールでやり取りさせていただいた際に、「一度クリニックにお越しいただいても良いですよ」と気軽にお声がけして頂き、であればという事で訪問してきたのが、よどがわ内科クリニックさんです。

よどがわ内科クリニック


まだ比較的新しいクリニックで、お声がけして頂いた理事長さんも気さくな方であり、訪問させていただいたときも担当の女医の先生だけでなく、看護士さんと軽く会話をする機会があったのですが、やはり明るい方ばかりであり、「また訪問したくなる病院」という印象でした。

今回、私もかつて罹患した経験がある「痔」のお話をメインに、女医の野田先生に色々とお聞きしてきましたので、本ページに簡単に記したいと思います。なお、項目別に以下の通りに分けて掲載しています。ご興味ある部分をご覧いただければと思います。

野田先生にお聞きした痔のお話
よどがわ内科クリニックの受付・診察室・処置室などの動画
ジオン注射療法に関する解説動画
よどがわ内科クリニック公式サイトへのリンク



野田先生にお聞きした痔のお話

よどがわ内科クリニックの肛門科について教えていただけますか?

当クリニックで肛門科を開設してから、まだ3ヵ月なので(注:2017年7月時点)、当クリニックでの実績というのは言いにくいのですが、初回から毎回、10名前後は受診に来られています。新規の患者さんを対象としたクリニックとしては、かなり多く来て頂いていると言えます。

よどがわ内科クリニックの野田裕子医師
(清潔感あふれる診察室にて。野田裕子先生です。)


上月医師も私も、関西で最も肛門疾患の症例数が多く、年間に1000例以上の手術をしていた大阪北逓信病院で、肛門外科の巨匠とも言われているの齋藤徹先生に指導を受けておりました。

同院の閉院後に齋藤先生とともに移籍した大阪中央病院での勤務も含めると、上月医師は7年、私は5年以上勤務していました。(注:上月先生も、よどがわ内科クリニックのお医者さんです)

手術や診察の実績がなければ取得できない、専門医の資格も2人も有しております(上月医師は日本大腸肛門病学会専門医(IIb(肛門科))と日本産婦人科専門医、私は日本外科学会指導医・専門医と日本消化器病学会専門医を持っております)。



肛門科にかかる患者さんは、どんな人が多いのでしょうか?

肛門疾患は、10歳台の若い方から90歳以上のご高齢の方までおられます。イボ痔(痔核)、アナ痔(痔ろう)、切れ痔(裂肛)が3大疾患ですが、だいたい6割前後はイボ痔です。

痔の種類


肛門疾患の場合、我慢している方もおられ、全員が病院を受診している訳ではなく、大学病院などが中心になって大規模に統計を取っている訳でもないので、正式な疫学は不明ですが、無症状の人も含めると、中高年の8割以上はイボ痔があるとも言われております。

アナ痔は男性に、切れ痔は女性に多い傾向があります。全ての原因が判明している訳ではありませんが、解剖的な肛門導管の長さ、屈曲具合の違いなどで男性の方が多い可能性が指摘されています。また、女性ホルモンの影響で、女性の方が便秘傾向になりやすいことも、切れ痔の発生に関与します。



痔になる患者さんは、昔も今も、何か原因があるのでしょうか?

アナ痔(痔ろう)の原因として、下痢との関連が言われておりますが、食事やストレスで下痢になることもあり、また、太って脂肪の多い方にもなりやすい傾向があります。

また、これも正確なデータはありませんが、食生活や社会進出などの影響なのか、以前、年間1000例以上の手術をしていた大阪北逓信病院に勤務していた時に調べると、女性の痔ろうが増加傾向にありました。

日本の誇れる文化の1つではありますが、温水式便座の普及により、必要以上に清潔にし過ぎて肛門周囲の皮膚が乾燥して、かなりの痒みを伴う皮膚炎を起こす方、水圧を強くして、長い時間、肛門に当てて浣腸のようにする誤った使用法をされる方もおられ、排便感覚の低下を起こしている場合もあります。

ほとんどの家庭に普及したことから、子供さんが自宅のトイレに慣れ、学校などで恥ずかしさに加え、温水式便座がないと排泄できないとか、学校のトイレが古く汚くて使いたくないとか、そういう理由で排便を我慢してしまい、便秘などで肛門疾患につながる場合があります。

次のような点に気を付けて、痔を予防して頂きたいなと思います。

清潔にし過ぎないこと(動物は排泄後に肛門を完璧にきれいにしていなくても、病気にならない)
長時間、便座に座らない
・・・目標5分以内、怒責していなくても、椅子に坐る姿勢よりも便座に坐る姿勢の方が肛門に負担がかかる(注:怒責とは医療の世界の言葉で、分かりやすく言うと「いきむ」事です)

外出先・学校などでも、できるだけ我慢せずに排便をする習慣を付けること
食生活の改善(刺激物、脂っこいもの、アルコール類などを減らし、食物繊維をバランス良く多めに)
ストレスを避ける、冷やさない


痔が遺伝するのかという点については、遺伝が証明されたものはありませんが、肛門疾患には生活習慣が関わるため、家族の場合、肛門疾患になりやすい生活習慣が共通している可能性はあると思います。



痔が悪化すると、どのような不都合が生じるのでしょうか?

イボ痔(痔核)の場合、出血が多いタイプだと、放置すると輸血が必要になるくらい、貧血が進行することがあります。

また、脱出して戻りにくくなり痛みが出てくると、ある日、急に完全に戻らなくなり、肛門に挟まって絞め付けられ、痔が壊死して(腐ってきて)、激痛を伴う嵌頓(かんとん)という状態になることがあります。

痔の悪化や痛み


良性疾患のため、症状が軽ければすぐに治療が必要という訳ではありませんが、大きくなりすぎる前に治療をする方が、切除も小さく出来たり、注射による治療が選択できたりします。出血=痔と思い込んで、実は大腸癌だった、ということもゼロではないので、早めに一度は受診することをお勧めします。

アナ痔(痔ろう)は、最初に発生して1ヵ月以内に、溜まった膿が完全に排泄されて瘻孔(ろうこう)が閉じれば完治する場合もありますが、それ以外は自覚症状がほとんどなくても瘻孔が残ることで再発したり、感染の範囲が広がり、手術が大きく複雑になったり、感染によって全身状態に影響が出ることもあるため、受診は必須です。

切れ痔(裂肛)は、ほとんどは投薬で改善しますが、慢性化すると、周囲が硬くなって肛門が狭くなることがあるので、その場合は手術をしないとなかなか良くなりません。(注:管理人はまさにこれ)

数日で良くなって、症状も忘れた頃にたまに出現するくらいならば心配は少ないのですが、症状が改善しない、長引く、などの場合は受診をお勧めします。



今まで見てきた患者さんで、悪化した事例などをお教えください

イボ痔(痔核)は、3箇所くらい出来やすい部位があり、小さいものも含めて3箇所出来ている人も多いのですが、長期に放置した方や、排便に神経質になってしまって、毎日1時間以上トイレで頑張るなど、肛門に極端に負担をかけた方などで、肛門のほぼ全周が痔核になっている方や嵌頓の場合は、切除しないといけない部分も増え、その後の排便機能の維持を考慮すると、切除の仕方に工夫が必要です。

イボ痔(痔核)と思い込んでいたら、肛門の範囲よりも奥の直腸が緩んでいる直腸脱で、我慢しているうちに肛門から数十cmも脱出し、肛門を押し広げて肛門が緩んだ状態になり、脱出がなくても肛門が普段から少し開いた状態で、便が漏れるという方もおられます。

アナ痔(痔ろう)は、気付いてから短期で広がってしまうこともありますが、何年も放置して、お尻の周りを取り巻くように広範囲に瘻孔が出来て、手術の時に何ヵ所も穴を掘るような形で切除を加え、5本以上のチューブを留置したまま、完治するまで1年以上かかることもあります。

私自身が診察した方にはおられませんが、稀に感染が臀部や足にまで広がって、命に関わる状態となることもあります。

切れ痔(裂肛)での肛門狭窄で、ボールペンの先も通らないくらい、お尻の穴が小さくなってしまい、毎日、下剤で強制的に下痢にしないと排泄できないという方もおられます。



手術のために大きな病院に転院するケースがあるという事ですね?

当クリニックでは、切除による手術を希望される方は、信頼して任せられる病院にご紹介しております。ただ、手術後の処置などで、当クリニックに通院して頂くことは可能です。

痔で入院


肛門疾患の多くは良性疾患のため、「絶対に手術しなければならない」ということは少なく、症状がゼロにならなくても、投薬などで症状が改善していれば経過観察という選択肢もあります。

また、イボ痔(痔核)に関しては、切除だけでなく、注射で小さくするという手段もあり、当クリニックでも施行しております。(注:後述します)

もちろん、癌などの悪性疾患や、手術しなければ根治しないアナ痔(痔ろう)は手術をお勧めし、治療を急ぐ必要がある方は、直接、紹介先の先生に電話をしてお願いするなど、当クリニックで対応できない場合でも、できるだけお役に立てるように努めております。



昔と違って、手術などでの痛みや苦しさなどは緩和されていますよね?

以前は、疾患を確実に治すことを優先して、大きく切除する傾向がありました。ただ、肛門疾患の多くは良性疾患で、癌などのように、すぐに命に関わることが少ないので、症状が改善する範囲で最低限の切除に留めるようになっており、肛門機能も維持され、術後の痛みも比較すると大幅に緩和されています

痔の手術は痛くない


ただ、肛門は坐っても寝ても下に来て、脚を動かすとお尻の穴も動き、また、術直後から排便もすることになるので、力がかかって安静が保ちにくいため、小さい傷でも、他の場所に比べて痛いと感じます。

(注:管理人が切れ痔の手術をした時には、本当に痛いとか、しんどいとか感じる事は、一度もありませんでしたので、野田先生のおっしゃるように大幅に緩和されているのだと思います。)



その他、何かお伝えしたい点などがありましたら、お願いいたします

多くの患者さんは、初回は緊張と恥ずかしさで、診察台に乗って診察を受けるまで時間がかかることも多いのですが、一度、診察を受けると、ほとんどの方が素早く診察を受けられる体勢になられます。

病状によっては、改善していれば診察を省略することが出来る場合もありますが、「今日は診察なしでも大丈夫です」とお伝えしても、「いや、是非、診てください!」と自ら診察台に乗られます。逆に言うと、皆様が事前に想像しているよりは、診察は怖くない、辛くないものなのだと思います

今はインターネット上で情報も得られ、とても良いサイトもありますが、その一方で誤った情報もありますし、自分で見えない部分なので、少しでも共通点があると、別の疾患なのに、自分はそれに該当すると思い込んでしまうこともあるので、何かお悩みがあれば、怖がらずに早めに診察を受けることをお勧めします。


よどがわ内科クリニックの受付・診察室・処置室などの動画

病院というのは、そこで働く医療関係者以外にとっては、ただただ怖いような不気味なような、そんな存在でもあります。実際にはそのような事は無いのですが、せめて前もって、そこが「どのような場所」なのかが分かれば、恐怖心などほとんどなくなります。

今回はよどがわ内科クリニックさんにお願いして、特別に色々と写真や動画を撮らせていただきましたので、その内容をご覧いただきたいと思います。


よどがわ内科クリニックの受付や待合室など

最初に、よどがわ内科クリニックの外観です。阪急電鉄の十三駅から駅近であり、駅前のアーケード街に入り口がありますので、雨の日なども安心です。1階のセブンイレブンが目印です。

よどがわ内科クリニックの外観


クリニックは、様々な医院が入居するビルの、2階になります。上の写真でも分かる通り、1階は薬局がありますので、薬の受け取りにも便利です。

よどがわ内科クリニックは何階?


受付と、待合室の様子です。簡潔にまとまった印象です。気軽に行けそうです。




診察室は、こんな感じです。これだったら、ほとんど緊張することなく受診できる雰囲気ですよね。



よどがわ内科クリニックの手術室や回復室など

次に、普段、普通の人が見る機会が少ないと思われる、手術室や回復室の様子です。手術と言ってもよどがわ内科クリニックで行われる痔の手術はのはジオン注射だけであり、実際にはこの場所は、内視鏡室になります。内視鏡は、胃カメラでの検査と大腸内視鏡検査を行うことができます。




手術室(内視鏡室)の様子を、改めて写真にて。内視鏡の検査器具が置いてあります。整理整頓されていて、当然ですがきちんと清潔に保たれている空間です。

よどがわ内科クリニックの手術室・検査室


回復室は2人分のスペースです。やや狭い印象ですが、リクライニングシートでゆっくりできると思います。

よどがわ内科クリニックの回復室


ジオン注射療法に関する解説動画

さて、本文中にも出てきます、ジオン注射療法についてです。ジオン注射療法は、いぼ痔(内痔核)の新鋭の治療法であり、患部を切開することなく、痔核に薬剤を注射して患部を壊死させて縮小させる方法です。

⇒参考:ジオン注射療法の解説・よどがわ内科クリニックのホームページ
(こちら、解説の文章は難しくて分からないかもしれませんが、図は分かりやすいです)


切開しないので、下半身麻酔を打ったり、術後に痛みを感じたり、あるいは入院したりする必要がありませんので、身体にも日常生活的にも負担感を極限まで取り除いた治療法と言えます。

下記、肛門鏡やジオン注射療法の際に使う薬剤、注射器などの写真です。

A:ジオン注射療法で幹部に注入する薬剤
B:ジオン注射療法で使用する注射器
C:ジオン注射療法で使用する肛門鏡
D:通常の診察の時に使用する肛門鏡鏡

ジオン注射療法の器具や薬剤


これらの器具を使って、どのようにジオン注射の手術を行うのかは、以下の動画を見て頂くと分かりやすいと思います。こういうのを知っておくと、実際に治療を受ける時の恐怖感が、非常に薄らぐと思います。



よどがわ内科クリニック公式サイトへのリンク

以上、よどがわ内科クリニックの訪問記でした。なお、診察を受ける方は、受付時間や痔についての知識等を、事前にクリニックのホームページにて確認しておいてくださいね。

よどがわ内科クリニックの公式サイト



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