人間やペットの血を吸うダニや、人を刺すダニなどについて。


ダニの種類

ダニにもたくさん種類があるのですが、私たち人間を刺すダニは、ほんの数種類。さらに、私たち人間の皮ふに激しい痒みを発生させるダニを分類すると、吸血性のダニ人刺咬性のダニ人寄生性のダニに分けられます。


吸血性のダニ

イエダニ
  • 【生息場所】
    ネズミや鳥などの動物に寄生する吸血性のダニ。

    ネズミが死んだり、巣を捨てたときに、一時的に人間に寄生して吸血する。

  • 【形態】
    体長0.7mm
    イエダニ

    イエダニは、ネズミに寄生し、吸血しているダニです。寄生しているネズミが死ぬと、新たな寄生先を求めて人を吸血することがあり、これが原因で皮膚炎を発症します。

    腹部や太ももから吸血される事が多く見られます。ネズミがいるということは、イエダニがいる可能性があるということです。

    まずは、ネズミの駆除を行ってください。その後、イエダニは感染症を媒介するので、お部屋全体のイエダニ駆除と、部分駆除も行い、必ず最後は掃除機をかけて死骸や糞などを取り除いてください。

    ネズミは、都市部のビル内にも巣を作ることが分かっています。都会であろうと、田舎であろうと、ネズミは常にヒトの近くにいると考えた方がいいでしょう。


    マダニ
    • 【生息場所】
      犬などの哺乳類・鳥・爬虫類などの動物に寄生する吸血性のダニ。

      吸血すると体は大きく膨らみ、胴体が3倍ほどの大きさになることもある。

    • 【形態】
      体長2.4~10mm
      マダニ



      ホコリの中などに生息するヒョウダニは、一般に布団や畳の中に住み人のアレルギーの原因になる以外には、病原体を運ぶことはほとんどありませんが、マダニは様々な病原体を運んでくる可能性があります。

      マダニは、ダニの中でも非常の大きく、肉眼でも容易に確認できますので、特に室内でペットを飼っている方は、ペットと野原などへ出掛けた後は、念入りに体をチェックして、マダニを見つけたらすぐに取り除きましょう。

      人を刺し血を吸うダニ

      ツメダニ
      • 【生息場所】
        家屋内に生息し、コナダニやチリダニなどの他のダニを捕食。

      • 【形態】
        体長は0.3~0.5mmで、淡黄褐色。
        マダニ



        ツメダニは、ヒョウヒダニやコナダニなどを捕まえて体液を吸って生きているダニです。普通、室内では比較的数が少ない種類ですが、築後2~3年を経過した家屋や新しい畳などで、ヒョウヒダニ、コナダニ、チャタテムシなどが大発生した際、それを捕食するこのツメダニも大発生する場合があります。

        吸血はしませんが、夜間就寝中に這い出てきて人を刺し、傷口から唾液を入れ、さらに人の体液を吸います。刺されると、その瞬間は痒みも腫れもないですが、1~2日経つと赤く腫れてかゆみが起こり1週間ほど続くことがあります。(遅延性のアレルギー皮膚炎)

        刺されやすい場所は、大腿部、上腕部の内側、腹腰部などに集中し、ふとんや畳に接した側が被害を受けやすいです。

        寝具の中などに生息するチリダニは、ツメダニのエサになるため、寝具や室内のホコリを除去して清潔に保つことが、ツメダニの被害を減らすことにもつながります。


        人の皮ふに寄生するダニ

        ヒゼンダニ
        • 【生息場所】
          ヒトに寄生するダニで、疥癬症を引き起こします。ヒトの皮膚(角質)にトンネルを掘って生息し、繁殖します。

        • 【形態】
          体長0.4mm
          ヒゼンダニ



          ヒトに寄生するダニで、疥癬症を引き起こします。ヒトの皮膚(角質)にトンネルを掘って生息し、繁殖します。このトンネルを「疥癬トンネル」と呼び、肉眼でも確認することができるため、疥癬症を見分ける際の大きなポイントとなります。

          ヒゼンダニの感染は、主に人から人への接触感染です。タオルや衣類・寝具などを介して感染することも多いため、病院や保育園・老人ホームなどで被害が頻発する場合もあります。

          感染を防ぐには、タオルや寝具を共有しないことや、通常のダニ駆除と同じように、室内や寝具を清潔に保つ、換気を十分に行うなどの対応が必要となってきます。

          ヒゼンダニによる激しい痒みは特に夜間に増強し、睡眠を妨げられることがありますが、高齢者や角化型疥癬の患者では掻痒の訴えが少ない場合もあります。

          治療には医療機関への受診が必要となります。市販薬を使用する際の注意点として、ステロイド外用剤は使用してはいけません。湿疹と誤診してステロイド塗布治療を行うと、一時的に皮疹と痒みは軽減しますが、すぐに悪化します。



          ダニに刺されたら

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