腸内細菌は生後1年で固定される
実は私たちのお腹にいる乳酸菌のタイプは、赤ちゃんの時に既に決まっていて、外部から乳酸菌やビフィズス菌を摂っても、それが自分のお腹の中に棲みつくことはありません。
新生児は、腸内が無菌状態で生まれてきますが、その後お母さんのお乳を通して乳酸菌がお腹に入ってきて棲みつくようになります。離乳食を食べるようになると、他にもいろんな菌がお腹に入って来て、満一歳を迎えるころには腸内細菌の種類は固定され、それは大人になってもずっと変わりません。
お腹の中にいる乳酸菌を「固定菌」と言うんですが、これに対して、整腸剤やヨーグルトなどで摂取する乳酸菌やビフィズス菌は「通過菌」と言います。固定菌は赤ちゃんの頃から定着していて、文字通り固定しているため、他の乳酸菌が入って来ても入れ替わることはないのです。
また、ヨーグルトのように空気のあるところで育った乳酸菌は、空気のない腸管内では生きていくことができません。胃酸にも弱く、腸に届く前にほとんどが死滅してしまいます。しかし、その死骸が腸内細菌の餌になったりするので、無駄ということではありません。

整腸剤は腸内にいる乳酸菌の増やせる?
ドラッグストアで売られている整腸剤には、乳酸菌の他に酪酸菌や納豆菌などが成分として配合されています。メディアの宣伝などで、よく「生きたまま腸に届く!」というキャッチコピーを見かけることがありますね。
整腸剤に含まれている菌は「通過菌」ですから、お腹の中に棲みつくわけでありませんが、腸まで生きたまま届くように設計されていて、腸管で酢酸や乳酸を産生し、お腹の中に棲んでいる固定菌が増えやすい環境を作ってくれます。
ですから、腸内環境を整えるという意味では、市販薬の整腸剤もラクティスのような乳酸菌サプリメントも同じような役割を果たしています。

整腸剤とサプリメント、どっちがいい?
「整腸剤とサプリメントのどちらが効果があるのか?」という質問が、店頭ではよくあるのですが、これは答えがないというか、人それぞれ腸内環境が違うので、適した商品もそれぞれ違います。
自分と相性の良い乳酸菌を見つけるために、あれこれ飲んでみるという方法もありますが、頻繁に飲む商品を変えると、どの商品が合ってるのかが分かりにくいので、一つの商品を一定の期間飲み続けてお腹の調子を見てみるといいですね。
相性が合う商品であれば、便秘がちだった人がお通じが良くなったり、下痢しやすい人がお腹が丈夫になったり、何らかの効果を実感できるようになると思います。
お通じ以外に、「疲れやすくなった」「肌荒れが気になる」「風邪をひきやすくなった」という人も、腸内環境を改善する必要があるかもしれません。
ラクティスの成分、乳酸菌生成エキスの働き
乳酸菌が作った、乳酸菌を増やすエキス
ラクティスに含まれる乳酸菌生成エキスは、16種類の乳酸菌を豆乳の中で育てて生まれた成分を抽出したものです。一般的に、乳酸菌は豆乳の中では育ちにくいと言われているんですが、そういった厳しい環境の中で育つことで、菌がより強くなります。
そのエキスを、約一年間熟成・発酵させて出来上ったのが、乳酸菌生成エキスなのです。
最近の研究では、牛乳で培養した(育てた)乳酸菌よりも、豆乳で育てた乳酸菌の方が、増殖力が高いことが分かっていますし、大腸菌やブドウ球菌などの悪い菌を寄せ付けない、いわゆる抗菌作用も強くなることが分かっています。

悪玉菌を寄せ付けない
乳酸菌生成エキスは、乳酸菌をコーティングして悪玉菌から守る「バリア」のようなものですね。腸内で生きられる全体の細菌の数は決まっていますから、乳酸菌の数が増えれば必然的に悪玉菌の数は減っていきます。
そして、乳酸菌には腸内の傷ついた粘膜の修復をしたり、免疫細胞を活性化してくれる働きがあるため、結果として免疫力のアップにつながるというわけなんです。
悪玉菌を増やさないためには、野菜をしっかり摂る、動物性のタンパク質を摂り過ぎないことも大事です。日頃の食生活を見直しながら、乳酸菌生成エキスのサプリメントを摂っていくことが大事ですね。
市販の整腸剤や他のサプリメントでは、あまり効果を実感できなかったという人は、一度試してみてください。