湿布薬の成分として痛み止めが配合されています。その種類と特徴について解説しています。


湿布薬に配合されている成分

現在市販されている湿布薬に配合されている主な成分と、その働きをまとめてみました。商品によって、配合量が違ったり、湿布薬のシートの大きさによって一度に使用できる枚数に制限があることもありますが、これは消炎鎮痛成分の用法・用量によるものです。

ロキソプロフェン
ナトリウム水和物
  • 医療用医薬品としてもメジャーな消炎鎮痛成分ですが、市販薬では痛み止めの内服薬「ロキソニンS」としても発売されています(2017年現在・第一類医薬品)
  • 湿布薬としも市販されていますが、2017年現在で要指導医薬品のため、薬剤師の常駐する店舗でのみ購入が可能です。
  • 【代表的な製品】ロキソニンSテープ
ジクロフェナク
ナトリウム
  • 医療用では飲み薬や座薬もありますが、市販薬では外用薬(湿布や塗り薬)に配合される消炎鎮痛成分です。
  • 痛みのもとになるプロスタグランジンの産生を抑え、炎症と痛みを鎮めます。
  • 【代表的な製品】ボルタレンEXテープ
ケトプロフェン
  • 医療用の「モーラステープ」に配合される消炎鎮痛成分。市販薬にもケトプロフェンを配合した湿布・クリーム・ゲルがあります。
  • ジクロフェナクナトリウムと同様、プロスタグランジンの産生を抑えます。外用薬を使用した患部が日光に当たると、皮膚がかぶれることがあるため、注意が必要です(光過敏症)。
  • 妊婦が使用すると、胎児動脈管収縮等が起きた症例の報告があったことから、2014年からケトプロフェンの妊婦の使用は禁忌となりました。
  • 【代表的な製品】オムニードケトプロフェンパップ
フェルビナク
  • 非ステロイド性鎮痛成分の一つ。皮膚から浸透して痛みや炎症を抑えます。
  • 【代表的な製品】フェイタスシップ、フェイタスシップ温感
インドメタシン
  • フェルビナクと同じく、非ステロイド性鎮痛成分の一つ。医療用では痛み止めの座薬としても使用されます。
  • 【代表的な製品】バンテリンコーワパップS、サロンシップインドメタシンEX、メンフラホットα(IM)、ハリックス55ID温感H
サリチル酸
  • サリチル酸メチル、サリチル酸グリコールが代表的。知覚神経に作用して、患部に軽い麻痺を起して痛みや痒みを鎮めます。
  • 血流を良くする作用もあるため、患部の新陳代謝を高めます。
  • 【代表的な製品】のびのびサロンシップ、パテックス、トクホンハップ温
l-メントール
  • 爽快な刺激で患部を冷やし、腫れや痛みを和らげます。
dl-カンフル
  • 患部を刺激して、血行を促します。
トウガラシエキス
  • 患部を温める効果や、血流を良くする効果があります。
  • 温湿布に主に配合されています。
生薬エキス
  • 血流を促すオウバク末や、炎症を鎮めるサンシシ末など。生薬本来の色によって、湿布薬が黄色がかっていることがあったり、生薬独特の香りがすることもあります。
  • 【代表的な製品】腰痛パテックス





商品によっては、成分名がそのまま商品目になっているものもありますが、同じ名前のシリーズ品だけど、商品ごとに配合されている鎮痛成分が違うということもあります。商品名だけでなく、箱の裏にある「成分表」や「用法・用法」も確認してから、選択しましょう。

風邪薬や鎮痛薬などの市販薬は、箱の中に「添付文書」が入っていますが、湿布薬は外箱が大きく、使用上の注意を記載するスペースが充分にあるため、添付文書ではなく外箱に直接「使用上の注意」」が印字されています。箱は捨てずに保管するようにしてくださいね。


湿布薬に配合されている成分



湿布薬を他人へ譲渡するのはダメ!

病院でもらった湿布薬を、「余っているから」「よく効くから」という理由で知人や友人、家族へ譲ったというケースを見聞きすることがあります。成分ごとに使用できる年齢や、使用できない人(妊婦さんや持病のある人、喘息などのアレルギーのある人など)が異なります。

安易に譲り渡すと、思わぬ副作用によって健康を害したり、場合によっては入院などの深刻な事態になることもありますので、自分が処方された湿布薬を他の人に譲渡するのは、絶対にやめましょう。

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