同じ製品に「冷感」と「温感」があります。使い分けのポイントについて解説しています。


温湿布と冷湿布の違い

冷感湿布と温感湿布は、見た目はほぼ同じです。湿布薬の種類のページでも書いたように、湿布にはパップ剤とプラスター剤がありますが、冷感も温感もパップ剤が主流となっています。(※プラスター剤にも「温感」はあります。)

冷感湿布は、文字通り患部を冷却する効果がありますので、捻挫や打撲など急性期の痛みや腫れに適しています。一方、温感湿布は患部を温める効果がありますので、血行不良や冷えなどからくる肩こり・腰痛・関節痛などに適していますね。

冷感湿布と温感湿布の違い



一般的には、打撲や捻挫といった急性の痛みや炎症には冷感湿布を用います。商品によって配合されている成分が違うものもあり、その成分によっては使用できる年齢も異なりますので、購入の際は必ず「用法・用量」の欄を見て、使用できる年齢かどうか確認しましょう。

ところで、温感の効能効果にも「打撲、ねんざ、骨折痛」という記載がされています。実は、捻挫や打撲は急性期には冷やした方が良いのですが、ある程度時間が経って腫れがひいたら、温めた方が治りが早いと言われています。

ですので、治りが遅いと感じた時には、温感湿布を試してみると良いかもしれません。しかし、とこれは個人の感じ方の違いもあります。入浴後など体が温まった時に痛みが和らぐなど、温めた方が痛みが解消されると感じたら温湿布を試してみてもいいかもしれません。





成分・分量の違い

下の表は、のびのびサロンシップ冷感と、のびのびサロンシップ温感(久光製薬)の成分と分量を比較したものです。主成分のサリチル酸グリコールの量は同じですが、温感には「トウガラシエキス」が配合されていますね。患部がポカポカと温かく感じるのは、このトウガラシエキスによるものなんです。

※冷感湿布に配合されているグリチルレチン酸は、炎症を鎮める成分です。

のびのびサロンシップ冷感 のびのびサロンシップ温感
サリチル酸グリコール 1.25g サリチル酸グリコール 1.25g
ビタミンE酢酸エステル 1.00g ビタミンE酢酸エステル 1.00g
l-メントール 1.00g l-メントール 0.30g
グリチルレチン酸 0.05g dl-カンフル 0.30g
トウガラシエキス 0.20g


お肌が敏感な人は要注意!
温湿布に含まれるトウガラシエキスなどの成分は、肌に熱感刺激を与えて血行を促進しますが、その際に皮膚にピリピリ・チクチクと刺激を与えますので、もともとお肌の敏感な方は、その刺激によってかぶれてしまうこともあります。

温湿布といっても、実際に患部に熱を加えて温めているのではなく、温感の刺激によって血行を促すものですから、お肌の弱い方には適していないかもしれません。患部を温めた方が痛みが楽になる場合は、例えばですが、服の上から使い捨てカイロなどを使用してみるなど、いろいろな温め方を工夫してみるといいかもしれません。

冷感と温感のどっちを選ぶ?

上の成分表を見ても分かる通り、成分には大きな違いはありません。どちらを使用すると痛みが和らぐか?で選んでいきます。

冷湿布を選ぶ時 氷などで冷やすと痛みが楽になる。患部の腫れがひどい時など。
温湿布を選ぶ時と
使用する時の注意点
入浴やマッサージなど、患部の血行が良くなると楽になる。


※温湿布は刺激が強いため、肌の弱い人ではヒリヒリ感や熱感を強く感じたり、かぶれることもあります。

また、温湿布は湿布薬をはがした後すぐに入浴してはいけません。入浴の1時間前にはがすようにして下さい。

温湿布をはがしてすぐに熱いシャワーを浴びたりすると、火傷のような強い痛みを感じることがあり、とても危険です。

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