つまり、運動不足によって血液の循環が悪くなる、いわゆる血行不良の状態がベースにあります。この血行不良は冷えなどによっても起こりやすく、むくみが女性に多いのはそういった理由もあるのかもしれません。また、女性は男性に比べて脚の筋肉量も少ないため、血液を心臓に押し戻す力がどうしても弱くなりがちです。


- 起立している時間が長い(立ちっぱなしの仕事に従事しているなど)
- 冷えや運動不足による血行不良がある
- 塩分の多い食事を好む傾向があり、血圧も高めである
- お酒を飲む機会が多く、睡眠も不足しがちである
- 夜遅くに食事をすることが多い
日常生活の中でおこるむくみには、主に上記のような要因が考えられます。そのほか、肝臓病や腎臓病、心臓病などによるむくみも稀にありますので、むくみのほかに付随する症状がある場合は一度病院で検査してもらった方が安心です。また、妊娠中もむくみが起きやすいと言われています。すねのあたりを指で押して、皮膚がくぼんでしばらく元に戻らない症状が見られた場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。
むくみやすい体の部位は
睡眠時は体が水平になるので、摂りすぎた水分が全身に行き渡ってしまい、結果として顔や手の指など体の至るところがむくんでしまうのです。まぶたが腫れぼったくなったり、指の曲げ伸ばしがうまくできなくなった経験がありませんか?それも摂りすぎた水分の仕業ですね。そのため、朝スッキリと目覚めることができず、倦怠感に悩まされたり、疲れが取れない・・という慢性的な疲労感が続くこともあります。
むくみの対処法と解消法
着圧ソックスや入浴・マッサージで解消する
ゆっくりバスタブに浸かったり、入浴後にクリームなどを塗って軽くマッサージすると循環が良くなり、寝ている間にむくみが解消されやすくなりますね。日常的な軽いむくみであれば、こうした日常の工夫によって対処することができると思います。
食生活とライフスタイルの見直しも必要
また、夜遅くまでお酒をたくさん飲んだり、食事をしてすぐに寝たりすると、翌朝体中がむくんでいた・・という経験者も多いと思います。むくみが起こるのは当然ですね。できるだけ就寝する3時間くらい前には食事を済ませましょう。その後入浴して血流を良くしておくことで、適度に発汗して就寝前の排尿を促すこともできます。
こうした見直しをしても改善しない場合には、市販の漢方薬などを試してみるのも良いと思いますが、お薬を飲んでいても、生活が変わっていなければむくみはなかなか改善しません。原因は生活の中にあることが多いですから、まずは根本を見直しましょう。