市販の総合風邪薬の効果について。市販薬の役割とは?


風邪薬の役割と効果

風邪薬の成分と特徴のページでも書いたように、市販の風邪薬には複数の成分が配合されています。

総合風邪薬はいくつもの症状がある時には適しているのですが、配合されている成分には、それぞれ副作用がありますから、症状が鼻水やくしゃみだけなら、総合風邪薬ではなく鼻炎薬を選択したり、熱だけであれば解熱鎮痛薬を選択するという風に、出ている症状によって選んだ方が良いこともありますね。

風邪は、医学的には急性上気道炎といい、ウィルスや細菌などに感染して起こります。

原因となるウィルスの数は200種類以上あると言われており、インフルエンザウィルスの働きを弱めるお薬(タミフルやイナビルなど)や、細菌に効果のある抗生物質などはありますが、残念ながら風邪ウィルスに有効なお薬はありません。

病院で処方される薬も含めて、風邪薬は出ている症状を和らげることを目的としています。





風邪薬は症状を緩和させるもの

風邪を治すために最も有効なのは、休養保温、そして栄養の3つ。極端な話をすれば、この3つがしっかり取れていれば、風邪は自然に治ります。

風邪を治すのは、その人の抵抗力や免疫力で、風邪薬が風邪を治すのではありません。一般的に、通常の風邪は1週間から長くても10日ほどで治ると言われていますが、休養を取らずに仕事に追われていたりして体を酷使していると治りが遅くなります。

風邪薬の効果のイメージ



病院で処方される薬との違い

病院で処方される薬の特徴



風邪をひいて病院へ行った場合、症状によって医師がお薬を処方します。

  • 熱や喉の痛み、節々の痛みなどがある⇒解熱鎮痛剤
  • 咳がひどい⇒ 去痰・咳止めシロップ、気管支拡張剤
  • 鼻づまり・鼻水⇒ 抗ヒスタミン剤


市販の総合風邪薬は、1つの製品の中にこれらの成分がまとまって配合されていますが、病院で処方されるお薬は、基本的に1つのお薬に1つの成分が配合されています。

※市販の風邪薬には、どんな症状にも効くよう、いろんな成分が複数(5~8種類ほど)配合されています。

また、市販の風邪薬は、飲む人の年齢によって錠数などが変わりますが、病院で処方されるお薬は、飲む人の体重だけでなく、持病の有無、喫煙の有無などを考慮してお薬の量が変わることがあります。

市販の風邪薬が、どんな症状の人にも幅広く対応できるようになっているのに対して、病院で処方されるお薬は、いわば、その患者さんのためのオーダーメイドのお薬ということになります。


医療用のお薬の役割

喘息や肺炎、気管支炎といった重い症状が見受けられる場合には、吸入薬や抗生物質の内服薬などが処方されることもあります。ステロイドの吸入薬は、気道内の炎症を鎮めてくれたり、抗生物質は風邪の原因となっている細菌をやっつけてくれます。

また、インフルエンザの抗ウイルス薬であるタミフルやリレンザ・イナビルなど、病気の原因になっている部分に直接働きかけることができるのが医療用のお薬。

市販薬が、出ている症状を一時的に緩和させるのを目的としているのに対して、根本的に解決するのが、医療用のお薬の役割といえますね


病院の薬と同じ成分の市販薬もある

病院で処方される「医療用医薬品」の中には、市販薬として販売されているものもあります。
その一例として、下記のようなお薬があります。


アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬)

市販薬では「タイレノール」や「小児用バファリン」の成分として使用されていますが、病院でも解熱剤として、大人から子供まで幅広く処方されます。病院では下記のような商品名で処方されていますが、成分は同じアセトアミノフェンです。

  • カロナール
  • ナパ
  • アンヒバ
  • アルピーニ



L-カルボシステイン(去痰薬)

主に、痰の絡む咳などがある時に処方されるお薬で、小児ではシロップ剤で処方されることもあります。

病院では、「ムコダイン」という名称で処方されますが、成分名は「L-カルボシステイン」で、市販薬では「クールワン去たんソフトカプセル」「ストナ去たんカプセル」に配合されています。


漢方薬にも保険が適用される

葛根湯や麻黄湯、柴胡桂枝湯といった漢方薬が、病院で処方されることも多くなりましたね。漢方薬は効き目が遅いという印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、風邪の初期の寒気や鼻水など、漢方薬が得意とする症状もあります。葛根湯や麻黄湯など、風邪の時に処方される漢方薬は保険が適用されます。

※風邪に限らず、保険が適用される漢方薬は150種類以上あります。

代表的な総合風邪薬の種類と特徴


総合風邪薬を知ろう!

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