小さなお子さんに市販の咳止め薬を飲ませる時の注意点について。


子どもの咳止め薬

小さなお子さんの咳ほど、見ていて辛いものはないですね。乳幼児は呼吸器の発達が未熟だったり、充分な抵抗力が備わっていないため、風邪が重症化しやすく、肺炎などに陥るケースも珍しくありません。





日本では、小児用の風邪薬や咳止め薬(生後3ヶ月から服用可能)を、ドラッグストアで購入することができます。しかし、アメリカやカナダ、イギリス、オーストラリアなどの諸外国では、下記の年齢の小児用の風邪薬・咳止め薬は市販されていません。

アメリカ カナダ イギリス オーストラリア

4歳未満

6歳未満

6歳未満

6歳未満

これは、市販の風邪薬や咳止め薬の服用によって、風邪症状が結果として悪化してしまい、死亡例や重篤な副作用などの報告が相次いだためです。

風邪薬や咳止め薬が有害ということではなく、市販薬の服用を続けることによって、医師の診察を受ける機会を遅らせてしまうんですね。





また、咳はウィルスや細菌から体を守り、痰を外へ出すための防御反応ですから、咳止め薬によってその咳を止めてしまうことは、自分の力で痰を出すことのできない乳幼児にとって、非常に危険なことなのです。

小児の風邪や咳の場合、医師の診察を最優先するべきというのは、先進国では常識とされています。

日本でも同じような議論はされているのですが、添付文書に「保護者の指導監督の下に服用させること」「医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させること」といった注意事項の記載にとどまっていて、現在もなお市販され続けているのが現状です。

しかし、残念ながら親御さんの側に「医師の診療を受けさせることが最優先!市販薬はやむを得ない場合にのみ服用させるもの」という意識をお持ちの方は、それほど多くないように見受けられます。

風邪薬全般に言えることですが、お薬は風邪によって起こる咳や熱、鼻水などの症状を一時的に緩和させるもので、風邪そのものを治療するものではありません。

風邪を治すのは、本人の免疫力です。乳幼児は、自分の力で痰を出したり、鼻をかんだりすることが出来ないため、症状は大人以上に辛いはず。

また、体温の調節機能や呼吸器が未熟なため、高熱が出たり、肺炎や気管支炎といった合併症を引き起こすなど重篤な状態に陥りやすいため、自己判断で安易に市販薬を飲み続けるのは、非常に危険なのです。

子どもの咳止め薬を買う時の注意事項

前述したように、小児(特に2歳未満)の咳は、医師の診察を受けることを最優先にし、下記のようなやむを得ない場合にのみ服用するようにしてください。

  • 風邪のごく初期の軽い咳に、一時的に服用する。
  • 休日や夜間など医療機関が受診できない場合に、一時的に服用する。



特に、高熱を伴う、呼吸する時にゼーゼーと音が聞こえる、元気がなくぐったりしている時などは、市販薬の服用は避け、出来るだけ早く受診して下さい。

どうしても市販の咳止め薬やかぜシロップを使用したい場合は、コデインフリー(麻薬性の鎮咳成分を含まない)の商品を選択すると良いと思います。商品例では、ライオンのキッズバファリンなどが該当します。


キッズバファリンのせきどめシロップS


キッズバファリンはノンコデイン処方

いずれにしても、小児科を受診するのが最優先ですので、一時的な使用にとどめてください。また、喘息の持病のあるお子さんは、中枢性の咳止め薬の服用で喘息発作が誘発されたり、咳の症状が悪化することがありますので、薬剤師・登録販売者に相談の上購入しましょう。

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