手術後だけでなくて、手術中、手術前、入院時の食事などについてはこちら
※このページでは手術後の、心配事に関してのページです。本ページを補完する内容として、下記のそれぞれのページも、どうぞ参考にしていただければと思います。
⇒痔の手術前の検査は痛い?苦しい?
⇒痔の手術前日、入院先にて
⇒切れ痔手術中の体験を完全公開
⇒所沢肛門病院の食事・全記録
⇒痔の入院期間における全記録
手術直後の感想については、切れ痔手術中の体験を完全公開のページで、手術翌日の感想については、痔の入院期間における全記録のページにて、動画(音声)で解説しています。
痔の手術後、出血はどの程度か?
まず、上記のページの痔の入院期間における全記録に、手術翌日のガーゼを掲載していますので、どの程度の出血量かご覧ください(別にエグイ写真ではないです)
手術当日は、紙おむつを履かされて、1時間か2時間ごとくらいに看護婦さんが来て、出血があるかどうか確認してくれます。出血と言っても患部を切っているから、多少は出ます。それがたくさん出ていると問題なだけで、多少出るのは全く問題ではありません。(血が出ることで患部が自然と止血されていくのです)
私の場合は、ガーゼに血が付くのは4日目くらいにはなくなりました。ただし完全になくなるのではなくて、患部からの体液の流出とともに、非常にうっすらと血がにじむ状態が、約1か月強、続きました。(下記は退院後1週間経過後の、ガーゼに付着する体液と血液の様子)
人によっては、便秘がちな人は、ウンチをするときに出血することがあるようです。その場合でも、しばらくすれば自然と出血は止まりますので、大丈夫です。よほど気になった時は、ウンチをした後にトイレからナースコールして、見てもらうと良いです。
私の場合、退院後に下痢をした時(後述)に、鮮血が5滴くらいポタポタ垂れて、非常に焦りました。明確に出血したのはこの時だけです。それと、手術後1か月半、特に何もしていないのに、ガーゼに血液が付着したことがあり、この時も不安になりました(鮮血でなくて、固まった後に気が付いたので茶褐色だった)。
ただし、手術後2か月経過して、体液の流出が止まってからは、わずかににじむような血液も、皆無になりました。もう、完治したといっても良いと思います。
痔の手術後のガーゼ交換はどんな感じか?
手術後のおむつを捨てた後は、パンツにガーゼを当てて、1か月前後はガーゼと共に生活します。手術後2週間くらいは、細長いガーゼと10センチ角くらいの長方形のガーゼを2枚重ねて、わずかにお尻に食い込ませる感じで当てて、そのままパンツを履いてズボンを履きます。
その後は長方形の長細いガーゼが無くなったので、正方形のもの1枚で過ごしました。ガーゼの交換は、1日10枚くらいだったですね。体液の流出度合いに応じて、ガーゼを交換すれば良いです。
なお、思ったよりも体液が出ると、当然ながらパンツが汚れます。ですので、勤務中の万が一の時の替えの下着は、常に2,3枚持っていた方が良いですし、人によってはズボンも1着くらい用意しておいても良いでしょう。(この辺りは、生理のある女性の方が、感覚的に分かりやすいかも)
それと、ガーゼは肛門科で処方されるものでないと、体液を吸収しないのでNGです。ドラッグストアでは肛門用のガーゼは売っていないので、使い切ってしまったら病院に行って買いましょう。女性用の生理用ナプキンも使ってみましたが、だんぜん、ガーゼのほうが使いやすいです。
あ、肛門部から体液が出るのですから、普通の体液よりもはるかにウンコ臭いです。使い終わったガーゼを、例えば勤務先のごみ箱に捨てたりすると臭う恐れが大ですから、ガーゼを捨てるためのビニール袋も用意したほうが良いですよ。
手術後の肛門に、腫れはあるのか?・・・違和感ならかなりあった
私は全く腫れに関しては、あるのかないのかよく分かりませんでした。ただし、肛門の違和感が無くなるには、手術後二か月はたっぷりと掛かりました。腫れているから違和感があるのか分かりませんが、とにかく何とも言えない違和感が、常にかなり強く残りました。
「もしかしたら、このまま一生続くのか??」と思って、気が滅入ったのも事実です。しかし、二か月過ぎると急速にそれが無くなっていって、99%無くなりましたね。
違和感があると、とにかく椅子に座るのが嫌な気持ちが大です。これがデスクワークだったり、車などを運転する仕事だったら、かなり仕事に差し支えが出るだろうというほどの違和感です。
手術後1週間で退院しますが、僕だったらとてもとても、さらにもう1週間は自宅で待機して痛いほどの違和感でした。痛いというのではなくて、とにかく違和感としか表現できないですね。
手術後の便意が、手術前とは異なるので困惑
私が手術後に困惑したもう1つが、便意が異なる事でしょうか。正確に言うと、便意というよりは、大便途中と、終わった時の肛門の閉まり具合が異なる事です。(これって便意と言うのか??)
具体的には、ウンチをすると、肛門がキュッとしまって、便を排出するじゃないですか。この肛門の締まりが、手術前よりもはるかに強いのです。締まった時の衝撃が脳天に突き抜けるくらい、ドキリとします。私の場合は痛みはほぼゼロだったので、とにかく衝撃だけが走る感じでした。
今までは肛門が、酷い切れ痔による潰瘍状態で、さらに見張りいぼが肛門から突出して、常に肛門に挟まった状態だったので、適切に肛門が閉まらない状態だったのかもしれません。
それが手術によってきれいに取り払われて、普通の人が不通に肛門を締めるような状態になった。数十年間体験していない締まりに、個人的に非常に驚いてしまったというのが実態だと思いますね。
それから、手術後1か月は、ウンチやおならを我慢しにくい状態になります。我慢しようと思ったら出来ますが、肛門に力を入れて我慢するので、負担が増します。便意を感じたら、とにかく直ちに出したほうが良いですね。
ウォシュレットが無いトイレでも、とにかく出しておいて、かるく肛門を拭いて、のちほどウォシュレット付きのトイレを見つけたら、再度トイレに入ってシャワーして下さい。トイレの個室には長い時間をかけて入って、おならも出し切るようにした方が良いと思います。
手術後にコーラックを飲むという失態で、大変な下痢に
退院して2日後、ちょっとうんちを柔らかくして、一度肛門の負担を和らげようと思って、便秘薬を買ってきて飲みました(正確にはスルーラック)。私は便秘症ではないので、本来はこんなものは不要なのですが、多少便が硬かったので、神経質になってしまったんですね。
で、コーラックを飲もうとした時、箱の文字が小さくてよく見えなくて、1錠でよいところを3錠も飲んでしまいまして、その夜から翌日の昼下がりまで、合計10回以上もトイレに行くという、酷い下痢に見舞われました。
痔の患者にとって、便秘と全く同じくらい、下痢は厳禁です。よりによって退院直後、まだ肛門が全く回復していない状態での下痢です。これには恐れおののきました。
最初の方に書いたように、案の定肛門に負担がかかって、鮮血が出血するという事態に。下痢をすると勢いが付きすぎた便が、肛門にダメージを与えますから、とにかく気を付けるようにしましょう。