胃炎や胃潰瘍が起こる要因について簡単に解説しています。


胃炎・胃潰瘍

ストレスによる胃炎・胃潰瘍

吐き気の原因のページで、胃とストレスは密接な関係があると書きました。胃は、自律神経によってコントロールされていて、ストレスによってその自律神経が乱れると、胃酸が過剰に分泌されます。

過剰に分泌された胃酸が胃の粘膜を傷つけ、炎症を起こして胸やけや胃の痛み、吐き気といった症状が出るんですね。これが胃炎です。さらに悪化して胃粘膜表面のただれがひどくなった状態が胃潰瘍・十二指腸潰瘍。胃潰瘍と十二指腸潰瘍を総称して消化性潰瘍といいます。





消化性潰瘍は、空腹時の胃の強い痛みや吐き気を引き起こし、ひどくなると胃壁に穴があいたり、潰瘍部分から出血して吐血(嘔吐物に血が混じる)することもあります。ここまでくると、市販の胃腸薬で対応するのは難しいですね。胃の痛みが強くなったり、市販薬を飲んでも症状が良くならない時は、なるべく早く医療機関を受診して下さい。





一方で、検査しても胃潰瘍のような病気は見つからないのに、胃もたれや胃痛などの不快な症状が続くこともありますね。昔はそういった不調を慢性胃炎などと呼んでいましたが、今は機能性ディスペプシアという呼び方が一般的になりました。



機能性ディスペプシアとは

主な症状は、食後の胃もたれや胃痛、吐き気といったもので、胃薬を常用しているケースもあったりしますが、内視鏡検査などを行っても異常が見つからないのが特徴です。しかし、ご本人は辛い症状に悩まされていて、生活の質(QOL)が大きく低下することもあります。

生真面目な日本人の気性ゆえのことなのか、日本人の4~5人に1人は、この機能性ディスペプシアを患っているというデータもあるようです。


鎮痛剤による胃炎・胃潰瘍

アスピリンなどの市販の鎮痛剤を長く飲み続けると、その副作用で胃炎や胃潰瘍が起こることがあります。アスピリンなどの市販の鎮痛剤は、非ステロイド性鎮痛剤に分類されるもので、医学用語でNSAIDs(エヌセイズ)といいます。

通常、胃は胃酸からの刺激から粘膜を守るための機能を備えていますが、NSAIDs(エヌセイズ)は、その胃が本来持っている機能を破たんさせてしまいます。そのため、胃酸による攻撃で胃粘膜が傷ついてしまい、胃炎や胃潰瘍を引き起こしてしまうんですね。

このように、鎮痛剤によって起こる消化性潰瘍のことをNSAIDs潰瘍と呼んでいます。病院では、鎮痛剤を処方する時に胃腸薬を一緒に処方されることが多いんですが、これは、このNSAIDs潰瘍を防ぐためです。


鎮痛剤が原因で起こる胃潰瘍もある


胃粘膜への刺激を防ぐためにも、鎮痛剤は必ず食後に服用しましょう

市販の解熱鎮痛薬や風邪薬などは食後の服用となっている製品がほとんどです。アセトアミノフェンを配合したタイレノールは、空腹時でも服用可能となっていますが、胃の弱い人は念のため食後に服用した方がいいでしょう。

鎮痛薬の中には「胃にやさしい」とうたっている製品もありますが、本音を言うと、市販の鎮痛薬で胃にやさしいものはありません(苦笑)。食欲がなければガッツリ食べる必要はありません。食パンを一切れ、おむすびを一口でもいいので、何か食べてからコップ一杯のお水で服用してください。

吐き気に関係する病気



吐き気の原因と対処法

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