点鼻薬の連用による二次充血(鼻づまり)を解消するには?


点鼻薬の長期連用による二次充血を解消するには??

投稿者 s・yさん(性別:男性)

【投稿日:2017年8月29日】

私は、通年性アレルギー性鼻炎を持っているのですが、それで、血管収縮剤が入った点鼻薬をダメだとわからずに3年間ほぼ毎日使ってしまい、薬剤性鼻炎になったと思われるのですが、血管収縮剤の入っていない鼻炎を治す薬として、ネットで調べたところ、ナザールαAR0.1%という点鼻薬で、通年性アレルギー性鼻炎が治ったという方がいました。

そこで、その点鼻薬は季節性アレルギー性鼻炎専用なのですが、通年性にも効果があるのでしょうか?また、ステロイドが入っているみたいですが、そもそも根本的にアレルギー性鼻炎を治療する薬なのでしょうか?






管理人の回答

お問合せいただき、ありがとうございます。約3年間ほぼ毎日点鼻薬を使用されていたとのことですが、まず薬剤性鼻炎について少し解説させていただきます。市販の点鼻薬の「用法・用量」を見ますと、『3時間以上の間隔をおいて、1日6回まで使用できます』というように、使用法について具体的に記載されています。

また、添付文書の中では、長期連用しないでくださいと強く注意喚起がされています(下記はパブロン点鼻の添付文書の一部分です)。


点鼻薬の使用上の注意



鼻粘膜には無数の毛細血管が存在します。その血管が拡張して粘膜が浮腫を起こすと鼻づまりが起こるわけですが、血管収縮成分が配合された点鼻薬は、鼻粘膜へ直接作用して毛細血管を収縮させるため、鼻づまりへの解消に即効性があります。

そのため、その効果を求めてついつい使用の回数が増えてしまうこともあり、ドラッグストアの店頭でも点鼻薬をまとめ買いする人を見かけることがあります。用法・用量を守って使用する分には、それほど心配は要らないのですが、それでも2週間以上に渡って毎日使用すると、副作用によって薬剤性の鼻づまりが起こりやすくなります。


点鼻薬の副作用



 点鼻薬を使えば使うほど鼻がつまる


点鼻薬を使用し続けると、段々と効果が得られなくなります。点鼻薬を噴射すると一時は良くなるけれど、またすぐに鼻がつまるという状況になってしまい、一日の使用回数が増えます。そのため、点鼻薬が手放せない状態に陥ってしまいます。

ただし、長期間続く鼻づまりが、本当に薬剤性鼻炎なのかどうか、一度は耳鼻科で診てもらうことも大事です。何らかの鼻の病気やアレルギーがあって鼻炎が起きている可能性もゼロではないですし、薬剤性鼻炎であった場合に、外科的な治療が必要となるケースもあるからです。


 市販のステロイド成分配合の点鼻薬について

ナザールαAR
ご質問にあった「ナザールαAR」は、ベクロメタゾンプロピオン酸エステルというステロイド成分が主成分になっています。アレルギーを引き起こすのを抑えながら、鼻粘膜の炎症を鎮めるため、アレルギー性鼻炎に高い効果を発揮します。しかし、主に花粉症などの季節性鼻炎に対して使用するため、用法・用量には「1年間に3ヵ月を超えて使用しないでください」と記載されています。


【効能・効果】
花粉による季節性アレルギーの次のような症状の緩和:鼻づまり、鼻みず(鼻汁過多)、くしゃみ

※アンテドラッグタイプのステロイド成分を配合していますので、全身性の副作用は軽減される仕組みになっています。


『ナザールαARは、根本的にアレルギー性鼻炎を治療する薬なのでしょうか? 』

お問合せの中にあったこの質問の答えについてですが、アレルギー性鼻炎の症状を緩和するもので、アレルギー性鼻炎を根本的に治療するものではないと考えます。


薬剤性鼻炎の治療法について

薬剤性鼻炎の治療法としては、まず血管収縮成分を含む点鼻薬の使用を止めることです。長く使用している人が点鼻薬の使用を止めると、一般的には鼻づまりなどの症状が一時的に悪化します。特に、最初の1週間ほどはとても辛いと思いますが、徐々に解消されるかと思います。

ただ、これも個人差がありますし、アレルギー性鼻炎の場合は血管収縮成分を使用しないようにしても鼻炎症状は良くならないことがあります。どうしても辛い場合は、耳鼻科の医師の診断のもと、ステロイド成分を含む点鼻薬や、内服の抗アレルギー薬を使用することもあるようです。

ご質問の中にあった『ナザールαAR0.1%という点鼻薬で、通年性アレルギー性鼻炎が治った』というのは、あくまで他人の体験談であり、これが他の人にも同じように当てはまる保証はありません。また、そもそも『ナザールαAR』は薬剤性鼻炎の治療薬として認められている製品ではなく、季節性アレルギー性鼻炎の治療薬ですので、本来の目的とは違う使用をお勧めすることはできません。

ただし、1年に3ヶ月を超えて使用しなこととなっていますので、その範囲内であれば、通年性のアレルギー性鼻炎にも使用することは可能かと思います。少々ややこしい回答になって申し訳ないのですが(苦笑)、市販薬はその使用の目的(効能・効果)や用法・用量が明確に決められており、ルールから外れるような使用はお勧めすることができません。

自己判断で使用して、何らかの副作用や症状の悪化があってはいけませんので、一度耳鼻科を受診して医師に相談の上、薬剤性鼻炎の治療を行うことをお勧めします。


カテゴリ別に見る

症状別・製品別に見る