便秘解消のための坐薬や浣腸について。市販されている商品の種類と使い方を解説しています。


浣腸や座薬は、あまり使わない方がいい

浣腸は、数百円で買える手軽さもあるせいか、便秘に悩む方の中には日常的に使っている人もいます。浣腸を使う人と使わない人はハッキリ分かれていて、便秘の時に飲み薬と浣腸のどちらも試したことがあるという人は少なく、浣腸の愛用者は「浣腸しか使わない」人が多くて不思議です(苦笑)。


即効で便秘が解消できるので、本当に困っている時には便利なのですが、手軽だからといって頻繁に使用していると、浣腸をしないと便意が起きなくなったりして、体がお薬に依存してしまうようになることもあります

浣腸に配合されているお薬は、大腸を刺激してお通じを促す成分ですから、刺激を与え続けていると、体がその刺激に慣れてしまうんですね。ですから、安易に頼ってしまうのは良くありません。

正しく使うのは意外に難しい

浣腸の使い方には、いくつかのポイントがあります。

  • 容器を人肌の温度に温める
  • ノズルや肛門部にベビーオイルなどの潤滑油を塗る
  • ノズルの根元の部分まで挿入してから薬液を注入する。
  • 注入した後は、肛門部をティッシュなどで押さえて、横になって5分間待つ。


注入後に横になって5分待つと書きましたが、「立って待つ方が楽だ」とおっしゃる人も結構多かったです(足を曲げずに伸ばして待つのがコツのようです)。

しゃがむような姿勢だと、つい我慢できずに排便してしまうので、トイレに座ったまま待つのはあまりお勧めできません。

5分くらい簡単に我慢できると思われがちですが、これが意外に辛く、、、我慢できずにトイレに座ってしまい、薬液だけ出てオシマイ・・ってことがあります。大人でも辛いので、お子さんやご高齢の方には、ちょっとしんどいと思います。



痔のある人は気をつけて!

便秘があると痔が悪化しやすくなるため、便秘の解消に浣腸を使用する人もいるかもしれませんが、肛門内に傷がある人や痔がある人は、浣腸を使わないようにしましょう

グリセリン浣腸の場合、腸内の傷からグリセリンが流入することで腎不全などを起こすリスクがあると言われています。また、使用前に傷は無くても、浣腸のノズルで腸内や内痔核を傷つけてしまうおそれもあるため、痔のある人は浣腸を使用しない方が良いのです。

浣腸と坐薬のイメージ


高齢者や血圧の高い人が浣腸する時の注意点

浣腸は、非常に短い時間で便意を催して一気に排便するため、その時に血圧が急激に下がることがあります。そのため、排便後にトイレから急に立ち上がると、立ちくらみのような感じでフラフラと倒れてしまうことがあります。

特に、ご高齢の方や普段から血圧が高めの人、低血圧気味の人などは、排便後もしばらくトイレに座ったまま休むようにしましょう

また、急激に排便することで、吐き気などの不快感が出てしまうこともありますので、ご高齢の方が使用する時は、ご家族の方の管理の下で使用していただくと良いと思います。

浣腸と坐薬の違い

浣腸は、使用してから約5分~10分程度で排便をすることができますが、坐薬の場合は、通常10分~30分くらいで効果を発揮します。炭酸ガスで直腸内を刺激して排便を促す仕組みになっていますので、浣腸と比べると作用は穏やかです

便秘薬の坐薬に、あまり馴染みのない人が多いのか、ドラッグストアでは坐薬は人気がなく、ほとんど売れません。便秘に限ったことではありませんが「坐薬」に抵抗を感じる人が多いのかもしれません。

便がカチカチに硬い人の場合、浣腸や坐薬ではあまり効果が出ないこともありますので、便の状態や便秘のタイプなどを店頭で相談の上、購入することをお勧めします。



浣腸・坐薬の主な製品

浣腸は、使用する年齢などによって注入する量が異なります。大人用・小学生用・乳幼児用と、それぞれ規格がありますので、使用年齢を守ってお使いください。

?イチジク浣腸30(イチジク製薬)
  • 使用年齢:12歳以上。

?イチジク浣腸40
  • 使用年齢:12歳以上。
  • 30gでは充分な効果が得られない人に。

?イチジク浣腸20
  • 使用年齢:6歳以上、12歳未満。

?イチジク浣腸10
  • 使用年齢:1歳以上、6歳未満。

?コーラック坐薬タイプ(大正製薬)
  • 使用年齢:12歳以上。

新レシカルボン坐剤S(ゼリア新薬)
  • 使用年齢:12歳以上。

便秘について知ろう!

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