コーラックやスルーラックなど、市販の代表的な便秘薬について解説しています。


頑固な便秘に、即効性のある便秘薬

市販の便秘薬には、大きく分けて3つのタイプがあります。

1つは腸に刺激を与えることで排便を促す「刺激性下剤」、2つ目は繊維質によって腸内の水分を増やして機械的に排便を促す「膨潤性下剤」、そして3つ目はマグネシウムなどの塩類によって機械的に排便を促す「塩類下剤」です。

この3つのタイプの中で、一番即効性があるのは「刺激性下剤」なんですが、即効性とは薬が効くスピードのことではなく、効き目が一番強いという表現が正しいかもしれません。間違いなく効くというか、、、この系統の便秘薬が効かない人は、滅多にいないのではないかと思います。

刺激性の便秘薬は、その名の通り刺激が強いため、頑固な便秘にも効果がありますが、長い期間飲み続けると体が刺激に慣れてしまい、効きにくくなるというデメリットもあります。

即効性のある便秘薬のイメージ



効き目も強く、リスクもあるため、正しい使い方を知ることが大事ですね。初めて便秘薬を使う人やお腹があまり丈夫でない人が飲むと、強い腹痛を伴ったり、下痢が長く続いてしまうこともありますので、使用上の注意を良くお読みください。

できれば、便秘薬初心者の方はこの系統の便秘薬は避けてもらって、作用が穏やかで腹痛の少ない繊維性の便秘薬マグネシウムの便秘薬の服用をお勧めします

刺激性の便秘薬に配合されている主な成分の特徴

刺激性の便秘薬には、下記のような成分が主に配合されています。センノシドはセンナの葉から得られる成分で、効き目がシャープですので、商品によって量の違いはありますが、多くの市販の便秘薬に配合されています。

他にも、大腸を刺激する成分がいくつか複合的に配合されていることが多く、効き目がソフトになるよう設計されている商品もありますが、市販の便秘薬を初めて飲むという人は少ない錠数から(1錠から)試してみてください

センノシド 大腸を直接刺激して、排便を促します。効果が現れるのが速いのが特徴。
ビサコジル 大腸を直接刺激して、ぜん動運動を促します。
ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS) 硬くなった便に水分を増やしてやわらかくする作用があります。
ピコスルファートナトリウム 大腸を刺激して、ぜん動運動を促します。腸壁からの水分吸収を抑えます。


刺激性の便秘薬が適していない便秘もあります。

便秘薬には大きく分けて3つのタイプがあると書きましたが、実は便秘にもいくつかのタイプがあって、刺激性の便秘薬が適していない便秘というのがあります。

刺激性の便秘薬は、大腸を直接刺激して「ぜん動運動」を促進します。つまり、お薬によって無理やり動かすわけです

ですから、腸が弛緩していて(だら~んとなって、ちゃんと動いていない状態)で起こっている便秘には、非常に良く効きます。

しかし、やっかいなことに、中には腸が活発に動きすぎることで便秘になってしまうこともあるんですね。緊張が続いたりストレスを受けることで起こる便秘などが、それに該当します。

その場合、腸は過度に緊張している状態ですから、そこに刺激性の便秘薬を飲んでしまうと、逆効果ということになります。余計に腹痛がひどくなったりすることもありますから、便秘薬を選ぶ時には、薬剤師や登録販売者などの専門家にちゃんと相談してから買った方が良いのです。

刺激性の便秘薬が向いていない便秘のイメージ


必ずお水で服用してください

刺激性の便秘薬は、胃で溶けずに腸まで届くように設計されています。刺激が強い成分なので、もし胃で溶けてしまったら、胃痛や吐き気などの不快な症状が出てしまいますし、下剤としての効き目も薄れてしまうからです。

ご存じの方も多いと思いますが、胃には胃酸という強力な酸があります。胃酸はph2の強酸性で、これは劇薬の塩酸と同じpHです。一方、腸はアルカリ性になっていますので、錠剤が酸性の胃では溶けずに、アルカリ性の腸で溶けるよう工夫されているのです。

このような錠剤を「腸溶錠」と言います。

刺激性の便秘薬は飲食物のpHの影響を受けやすいため、お薬は必ずお水で飲むようにしてください

牛乳などの乳製品は、胃酸を中和する働きがあり、腸溶錠が胃で溶けやすくなってしまいますから、牛乳で便秘薬を飲むのはやめましょう



即効性のある便秘薬の特徴と主な製品

刺激性の下剤を配合した市販の便秘薬をご紹介します。初心者はコーラックファーストあたりを試してみると良いかと思います(刺激性の成分が少なめになっています)。

?スルーラックS(エスエス薬品)
  • ビサコジルとセンノシドカルシウム配合。
  • 15歳以上、1日1回就寝前に服用。15歳未満は服用できません。

?コーラック(大正製薬)
  • ビサコジル配合。
  • 15歳以上、1日1回就寝前に服用。15歳未満は服用できません。

?コーラックⅡ(大正製薬)
  • ビサコジルとDSSを配合。
  • 15歳以上、1日1回就寝前に服用。15歳未満は服用できません。

?コーラックファースト(大正製薬)
  • ビサコジルとDSSを配合。
  • 11歳以上、1日1回就寝前に服用。11歳未満は服用できません。ビサコジルがコーラックⅡの半量。便秘薬が初めての人に。

コーラックハーブ(大正製薬)
  • センノシドと甘草エキス末を配合。
  • 15歳以上、1日1回就寝前に服用。15歳未満は服用できません。

?カイベールC(アラクス)
  • ビサコジルとセンノサイドを配合。
  • 15歳以上、1日1回就寝前に服用。15歳未満は服用できません。

??カイベールアロエプラス(アラクス)
  • センノサイドとアロエエキス、DSSを配合。
  • 15歳以上、1日1回就寝前に服用。15歳未満は服用できません。

?ビューラックA(皇漢堂製薬)
  • ビサコジルを配合。
  • 11歳以上、1日1回就寝前に服用。11歳未満は服用できません。

?山本漢方 センナTS便秘錠(山本漢方)
  • 日本薬局方センナ末。
  • 11歳以上、1日1回就寝前に服用。11歳未満は服用できません。最初は少ない量から試してください。

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