ビタミンが不足した時の症状と、摂りすぎて起こる困った症状について。


ビタミンの欠乏症と過剰症

ビタミンが不足すると、口内炎ができやすくなったり、目が疲れやすくなったりと、生活の中にちょっとした不調を感じるようになります。軽度の欠乏症では大事に至ることはないのですが、生活の質(QOL)が低下しますね。

水溶性ビタミンは、余分な分は排泄されてしまうので、過剰症はとくに心配ないとされていますが、脂溶性のビタミンは摂りすぎると病気を引き起こすこともあります。何か不快な症状があって、その改善のために飲むのなら、用法用量をしっかり守ることと、症状が改善したら服用をやめるなど、長期連用しないようにしましょう。


ビタミンの欠乏症と過剰症



ビタミンの欠乏症の中で、五大ビタミン欠乏症と呼ばれているものがあります。

  1. ビタミンB1の欠乏によって起こる脚気
  2. ビタミンB12の欠乏によって起こる悪性貧血
  3. ビタミンVの欠乏によっておこる壊血病
  4. ビタミンDの欠乏によって起こるくる病
  5. ナイアシンの欠乏によって起こるペラグラ


ペラグラは聞いたことがない人もいるかもしれませんが、脚気はおそらく知らない人はいないのでは?。神経の伝達がうまくいかないために、反射が鈍ってしまう病気ですね。全身の倦怠感やむくみ、動悸・息切れなどの症状もあります。くる病は現代では少なくなったと言われていますが、紫外線を浴びる機会が少ない人などは要注意です。






水溶性ビタミンの働きと欠乏症

ビタミンB1
主なはたらき ・神経の働き、機能を正常に保つ役割があります。
・糖質の代謝に関わり、糖質をエネルギーに変えます。
補給したほうがいい人 ・デスクワークやPC作業の多い人
・肉体労働やスポーツで体をよく動かす人
・肩こりや腰痛、眼精疲労が慢性的にある人
・お酒をよく飲む人
・炭水化物を好んで摂る人
欠乏症  代表的な欠乏症は「脚気
・反射神経の異常や手足のしびれなど
・ウェルニッケ脳症、心筋肥大など


ビタミンB2
主なはたらき ・脂質の代謝に関わります。
・過酸化脂質を分解する抗酸化作用を持っています。
補給したほうがいい人 ・成長期のお子さん
・肌荒れや口内炎などが気になる人、できやすい人
欠乏症 口内炎、口角炎、口唇円など
・子供の成長不良など


ビタミンB6
主なはたらき ・たんぱく質の代謝に関わります。
・神経の機能を正常に保つサポートをします。
補給したほうがいい人 ・成長期のお子さん
・肌荒れや口内炎などが気になる人、できやすい人
・妊婦
欠乏症 皮膚炎、貧血など
・免疫力の低下、皮膚炎(湿疹)など


ビタミンB12
主なはたらき ・赤血球の生成を助けます。
・神経の働きを正常に保つサポートをします。
補給したほうがいい人 ・貧血気味の人
菜食(お肉を食べない)人
※ビタミンB12は肉類に含まれているため、肉を摂らないベジタリアンには不足しがちなビタミン。
欠乏症  代表的な欠乏症は「悪性貧血
・全身の倦怠感
・神経障害など


ナイアシン
主なはたらき ・糖質、脂質、たんぱく質の代謝に関わります。
・皮膚の機能を正常に保ちます。
補給したほうがいい人 ・肌荒れが気になる人
・お酒を飲む機会の多い人
・スポーツや肉体労働で体を動かすことが多い人
欠乏症  代表的な欠乏症は「ベラグラ」(※皮膚炎や下痢などの症状や認知症状が現れることもある)
・口唇炎や皮膚炎
・神経障害


パントテン酸
主なはたらき ・糖質、脂質、たんぱく質の代謝に関わります。
補給したほうがいい人 ・妊娠中の人、授乳中の人
欠乏症 ・めまい
・手足の痛みやふらつき、感覚異常


ビタミンC
主なはたらき ・メラニンの生成を抑えます。
・コラーゲンの合成を助け、皮膚や血管を健やかに保ちます。
補給したほうがいい人 肌荒れ、しみ・そばかすが気になる人
・肉体労働やスポーツで体をよく動かす人
タバコを吸う人
・歯ぐきから出血しやすい人
欠乏症  代表的な欠乏症は「壊血病
・骨の発育不全
・歯ぐきからの出血、鼻血など


脂溶性ビタミンの働きと欠乏症&過剰症


ビタミンA
主なはたらき ・夜間など暗い場所で視力が低下しないよう働きます。
・皮膚や粘膜を正常に保ちます。
補給したほうがいい人 ・肌荒れ、肌が乾燥しやすい人
暗いところで物が見えにくい人
欠乏症  代表的な欠乏症は「夜盲症
・こどもの発育不全
・免疫力の低下など
過剰症 ・肝機能障害
妊娠前3ヵ月から妊娠3ヵ月までの間は、ビタミンAを1日1万単位以上摂取しない(先天異常の割合が上昇するため)。


ビタミンD
主なはたらき ・カルシウムとリンの吸収を助けます。
・骨や歯の成長、形成に役立ちます。
補給したほうがいい人 ・中高年、老年期の人
・妊娠・授乳期の人
・骨や歯が弱い人
欠乏症  代表的な欠乏症は「くる病」(※主に成長期で、骨が曲がったり骨折しやすくなる病気)
・骨軟化症
・骨粗しょう症など
過剰症 高カルシウム血症(血液中のカルシウム濃度が高くなる)


ビタミンE
主なはたらき ・末梢の血行を促進します。
・ホルモンの分泌を正常に保ちます。
・過酸化脂質の生成を抑えます(抗酸化作用)。
・動脈硬化を防ぎます。
補給したほうがいい人 冷え性の人
・肩こり、手足のしびれなどがある人
・更年期の女性や老齢期
月経不順がある人
欠乏症 ・体の冷え
・生理痛など月経困難症
・溶血性貧血(赤血球の寿命が短くなって起こる貧血)
過剰症 ・吐き気などの胃腸障害
・頭痛
・過剰に摂ると骨粗しょう症になりやすいというデータも。
※抗血栓薬など、医薬品との相互作用にも注意が必要。



基本は食事と普段の生活習慣

ここまでザッとビタミンの働きや欠乏症・過剰症について書いていきました。ビタミンによって体の機能が支えられていることがよく分かると思います。毎日コツコツと摂取することは大事ですが、暴飲暴食やタバコ、ストレス、肉体疲労などによって、ビタミンは消耗していきます。

生活習慣の乱れが小さな不調を引き起こし、それらが連鎖して大きな病気(生活習慣病など)に発展することもあります。そうなってからビタミンを補給してもあまり意味がなく、、、健康なうちから適切な食生活を心掛け、病気にならない生活習慣を身につけましょう。ビタミンやミネラルのお薬は、そうした健康維持に役立つものだと思います。


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