市販全般の安全性や、飲む時に注意すべき点について解説しています。


市販薬の安全性について

薬局で手軽に買えるOTC医薬品(市販薬)は、病院に行く時間がない時にとても便利ですが、注意すべきこともいくつかあります。 市販薬は安全性を考慮して、医療用医薬品よりも有効成分の含有量が少なくされていることが多いのですが(半分~3分の1程度の量)、用量や使用方法を誤るとリスクもあるのです。

添付文書をよく読み、「この薬を使用してはいけない人」に該当しないかを確認し、決められた用量・用法を守って服用しましょう。特に、過去に医薬品でアレルギー症状を出したことのある人は、注意が必要です。

市販薬の安全性のイメージ


見落としやすいアレルギーの要因

アレルギーを引き起こす要因は『薬効成分』だけではありません。市販薬には添加物なども多く配合されており、それらが要因となってアレルギーを引き起こすことも少なくありません。

市販薬を服用して蕁麻疹が出た・目が腫れる・呼吸が苦しくなるなどの症状が出た場合は、購入した薬が体質に適していないということが考えられます。症状の原因を特定するために、医師に診察してもらいましょう。

体質が原因で起こる副作用もある

鎮痛薬の成分の中には、ピリン疹やアスピリン喘息といった成分によって起こる副作用もあります。ピリン疹はアンチピリンなどのピリン系の鎮痛成分によって起こる湿疹です。また、アスピリンを服用することによって喘息の発作が起こることからアスピリン喘息と呼ばれていますが、アスピリンだけでなく、他の鎮痛成分でも喘息が誘発されることもありますので、他の成分なら安心というわけではありません。

アスピリンの服用で目が腫れてしまう人の場合も、他の鎮痛成分でも同様の症状が出ることがありますので、過去にこのような症状が出たことがある人は、購入する時に必ず薬剤師や登録販売者に相談してください。

体質によって起こる副作用もある



このように、副作用にはお薬が持つ性質によっておこるケースと、飲む人の体質によって起こるケースがあります。鼻炎薬を飲んだ後に眠くなるのは、成分がもともと持っている性質で、飲むとほとんどすべての人に眠気の副作用が出ます。これを薬理作用による副作用といいます。

一方、前述のピリン疹やアスピリン喘息などは、特定の成分に対して体質的に合わない人に起こる副作用ですね。いずれにしても、お薬の安全性というのは、飲む人によっても違うということですから、安易に他人にお薬を譲ったり譲られたりするのはやめましょう。



自己判断はせずに専門家のアドバイスを聞く

自己判断は危険

決められた用量を服用しても症状が回復しないからといって、自己判断で勝手に用法・用量を増やしてはいけません。量を多く飲んだからといって効き目が倍増することはなく、逆に、副作用がより強く出る可能性が高くなります。

薬の使い方については『用法・用量』を守り、不安がある場合は薬剤師・登録販売者に相談しましょう。痛み止めを飲んでも効かないという場合は、何か重い病気が隠れているケースもありますので、医療機関を受診することをお勧めします。

痛みは、何かしらの体からのサインですから、痛みが続く場合は医師に診断を仰ぎましょう。そして、病院を受診する際も、痛みが実際にある時でなければ、医師は正確な診断をすることができません。病院へ行く前に市販の痛み止めを飲むのはやめて、症状がある状態で受診することをお勧めします。




子どもは服用できない頭痛薬もあります

成分によっては、15歳以下の小児が服用できないものがあります。よく、「体重が45㎏だから、小学生だけど大人用の頭痛薬を飲ませてもいいですか?」という質問を店頭で受けることがありますが、市販薬の場合は必ず体重ではなく年齢を目安に選んでください。

2014年に厚労省が発表した「一般用医薬品による重篤な副作用について」では、一般用医薬品の副作用が疑われる例として、平成19年から23年までの5年間で副作用1220件、そのうち死亡例21件、後遺症例15件が記載されています。

死亡例の中に小児の脳症として有名な「ライ症候群」がありました。ライ症候群はインフルエンザや水痘などのウィルスに感染している小児がアスピリンなどのサリチル酸系の解熱鎮痛薬を服用した時に発症するおそれがあるとされています。

一般用医薬品の副作用ということは、子どもがアスピリンなどを誤って飲んでしまったのか(保護者が気付かずに飲ませたのか?)ということも推測されます。悲しいですが、こうした事例も昔から無くならないのです。基本的な知識を持っていたなら防げる事故ですから、お薬のことを一般の消費者の方々にももっと知っていただきたいなと思います。

子どもが服用できない薬もある


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