医療用から市販薬にスイッチされたロキソニンについて解説しています。


ロキソニンSが第一三共ヘルスケアから発売

ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)は、医療用の鎮痛剤として長く使用されてきました。生理痛や片頭痛、歯痛、抜歯後・術後の痛みなど、比較的強い痛みに対しても素早い鎮痛効果が得られるとして、病院で処方してもらっていた人も多いのではないでしょうか?

そのロキソニンが2011年1月に一般用医薬品(市販薬)として第一三共ヘルスケアより発売されました。この発売を待ち望んでいた人は多かったと思います。市販されたロキソニンSは、医療用のロキソニンと成分、成分量、添加物、錠剤の大きさ、剤形いずれも同じであるため、医療用と同じ効果を得ることが出来ます。

しかし、高い鎮痛効果がある一方、胃腸障害などの副作用の報告も多いのが、このお薬の特徴でもあります。長い間服用をし続けると胃の粘膜が荒れてしまったり、連用によって胃潰瘍や十二指腸潰瘍を起こしてしまう事例が多数報告されていますので、服用する際は充分ご注意ください。

頭痛、ロキソニンSのイメージ




ロキソニンSは第一類医薬品

ロキソニンSは、市販薬の中の第一類医薬品に分類されています。そのため、薬剤師が常駐する店舗でしか販売することができません。すべてのドラッグストアに薬剤師が常駐しているわけではなく、登録販売者のみで運営されている店舗も多いですから、どこの店でも売っているわけではありません。また、購入する際には薬剤師による情報提供(口頭もしくは書面で)を受けなければならないとされています。



ロキソニンSの特徴と注意すること

2015年に酸化マグネシウムを配合した『ロキソニンSプラス』が新発売。酸化マグネシウムは胃酸を中和する作用があるため、従来のロキソニンSよりも胃に優しい処方になっています。

しかし、空腹時に飲むと、やはり胃に大きな負担がありますので、どちらも必ず食後に服用しましょう。コップ1杯の多めのお水で飲むこともお忘れなく!

ロキソニンSとロキソニンSプラスの二つは眠くなる成分を含んでいません。2016年に新しく発売されたロキソニンSプレミアムは、不安や緊張を和らげる鎮静成分(アリルイソプロピルアセチル尿素)を配合していますので、服用後に眠気が出ることがあります。

胃への負担を軽減するために、ロキソニンSプレミアムには胃粘膜保護成分のメタケイ酸アルミン酸マグネシウムも配合されています。ロキソニンSとロキソニンSプラスは、1回1錠の服用でOKですが、プレミアムの方は1回2錠です。

ロキソニンS(第一三共ヘルスケア)
◆15歳未満は服用できません。1回1錠。

ロキソニンSプラス(第一三共ヘルスケア)
◆15歳未満は服用できません。1回1錠。

ロキソニンSプレミアム(第一三共ヘルスケア)
◆15歳未満は服用できません。1回2錠。




ロキソニンSを服用する際に注意すること

  • 妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。出産予定日12週以内の妊婦は服用しないようにお願いします。
  • 15歳未満における安全性は確立していません。15歳未満の方は服用を避けて下さい。
  • 高齢者(65歳以上)の方は、生理機能の低下により薬剤の作用が強く出るおそれがあるため薬剤師にご相談下さい。現在、通院中の疾患がある場合は、かかりつけの医師にご相談下さい。
  • ロキソニンを服用中は授乳を避けてください。服用後8時間ほど経ってから授乳を再開しましょう。



「重大な副作用」に腸閉塞が追加されました。

2016年3月に、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)がロキソプロフェンナトリウム水和物の「重大な副作用」の項目に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」を追記するよう指示を出しました。病院で処方されているロキソニンだけでなく、市販のロキソニンSの「使用上の注意」も改訂されています。

この副作用が発現する確率はデータ上では非常に低いのですが、過去に腸閉塞や潰瘍性大腸炎など腸の疾患を患ったことがある人などは注意した方が良さそうです。服用する前に薬剤師にご相談ください。

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